2013 Fiscal Year Research-status Report
リポジトリマイニングに基づく大規模OSS利用支援環境の構築
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24500041
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
大平 雅雄 和歌山大学, システム工学部, 講師 (70379600)
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Keywords | オープンソース / リポジトリマイニング / ソフトウェア工学 |
Research Abstract |
本研究の目的は,ソフトウェア開発企業がオープンソースソフトウェア(OSS) を安心して自社製品へ利用できるようにするために,ボランティア開発者主導で開発されるOSSの品質とプロジェクトの継続性をモニタリングできる支援環境を構築することである.具体的には,(1) OSS開発で利用されている各種ソフトウェアリポジトリから自動的にデータを収集・統合するデータベース基盤の構築,(2) 大規模データを目的に応じて分析するためのリポジトリマイニング手法の分類,およひ,(3) プラグイン化,(4) 分析結果をモニタリングするための可視化ツールの開発,(5) ソフトウェア開発企業おおびOSSプロジェクトでの実証実験を通じた支援環境の有用性評価,である.平成25年度は,以下の2項目に取り組んだ. (3)プラグイン化:前年度取り組んだ(2)リポジトリマイニング手法の分類に基づいて,いくつかの手法をプラグインとして実装した.中でも特に,報告された不具合に対して適任の開発者を推薦するバグトリアージ手法については,手法の先駆者であるJohn Anvik博士(ワシントン大学)と協同し,推薦精度を維持しながら負荷分散が行えるようアルゴリズムを改良したものをプラグイン化することができた. (4)分析結果をモニタリングするための可視化ツールの開発:分析の目的に応じて選択したリポジトリマイニング・プラグインの出力(分析)結果をリアルタイムに可視化するツールを実装した.また,分析者(実務者)の利便性を考慮してWebブラウザから操作できるようにWebベースのユーザインタフェースを実装した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,中間目標(3)プラグイン化,および,(4)分析結果をモニタリングするための可視化ツールの開発をそれぞれ達成できたため.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる平成26年度は,(5) ソフトウェア開発企業おおびOSSプロジェクトでの実証実験を通じた支援環境の有用性評価,を行う予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の論文の投稿予定数が計画を上回るため,今年度中に得られた研究成果を取り纏めた論文の投稿先学会を変更した(次年度の論文投稿予定が計画を上回るため,今年度の論文出版費を抑制する必要があった).結果的に今年度計画していた論文出版費が想定を下回ったため. 次年度は,当初計画に加えて数本の学術論文の出版を予定しているため,今年度の抑制した経費は増加分の論文出版費にあてる予定である.
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Research Products
(8 results)