2013 Fiscal Year Research-status Report
パワーマネジメント・セキュリティのためのゲーム機向けミドルウエアの構築
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24500047
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
中島 達夫 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10251977)
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Keywords | 基盤システム / サイバーフィジカルシステム |
Research Abstract |
社会の持続可能性は早急に解決すべき重要な社会問題である.情報技術を用いて持続可能社会を実現するための様々な取り組みがおこなわれているが,我々は,それをオペレーティングシステムとして実現することで解決しようとしている.過去の研究と大きな違いは,物理的なリソース管理により使用エネルギーを削減するのではなく,人間の行動をナビゲートすることにより,さらなる消費電力の削減を実現しようとしている. 本年度は,オペレーティングシステムの基礎的な部分の構築と評価をおこない,成果を著名な査読付きの国際会議論文として発表をおこなった.1つ目の研究では,行動のナビゲーションのためにクラウドファンディングという新しい概念を提案し,それに基づく基盤システムの構築をおこなっている.本研究では,人間の行動をリソースと考え,そのリソースの管理を最適化する手段を提供する.本研究は,クラウドファンディングに関する先駆的な研究の1つであると高く評価を受けている. 2つ目の研究は,消費電力を増大させずにマルチコアプロセッサの特性を利用してセキュリティを向上する手法を提案している.通常は,モニタリングのために余分なハードウエアを必要としたり,大規模な仮想化ソフトウエアを利用するオーバヘッドにより消費電力が増大していた.本提案では,マルチコアプロセッサのコアをとローカルメモリを有効に利用することにより,オーバヘッドを増大せずにセキュリティの向上が可能であることを示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は実際に行動ナビゲーションを実現するためのオペレーティングシステムのプロトタイプシステムの構築をおこなった.プロトタイプシステムの評価では,主に,ソーシャルインセンティブとエコノミックインセンティブがどのように効果があるかに関して調査をおこなった.その結果,基本的なアイデアの有効性が示された.成果は,モバイルマルチメディアに関する国際会議の査読付きフルペーパとして採録された.行動のナビゲーションのためにクラウドファンディングという新しい概念を使っており,クラウドファンディングに関する先駆的な研究の1つであると高く評価を受けている. 本年度は,以下の2つの主要な研究成果を挙げた.1つ目の研究では,行動のナビゲーションのためにクラウドファンディングという新しい概念を提案し,それに基づく基盤システムの構築をおこなっている.本研究では,人間の行動をリソースと考え,そのリソースの管理を最適化する手段を提供する.本研究は,クラウドファンディングに関する先駆的な研究の1つであると高く評価を受けている. 2つ目の研究は,消費電力を増大させずにマルチコアプロセッサの特性を利用してセキュリティを向上する手法を提案している.通常は,モニタリングのために余分なハードウエアを必要としたり,大規模な仮想化ソフトウエアを利用するオーバヘッドにより消費電力が増大していた.本提案では,マルチコアプロセッサのコアをとローカルメモリを有効に利用することにより,オーバヘッドを増大せずにセキュリティの向上が可能であることを示した.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は,プロトタイプシステムにゲーム概念を導入することにより,さらに効果的な行動ナビゲーションの実現に関する検討をおこなう方式に関する検討をおこなう.具体的には,Incentive-WebとPersuasive Ambient Mirrorという2つのアイデアを現状のプロトタイプシステムへの導入を検討する.特に,Persuasive Ambient Mirrorは,ユーザの現在の状態に応じた適切なフィードバックを提供するための手段であり,効果的な行動ナビゲーションを実現する手段として期待出来る. 来年度は今迄の研究成果として2通の国際会議での発表を予定している.1つ目は,消費エネルギーを削減するためのミドルウエアに関する論文であり,2つ目は,そのためのポリシに関する評価に関する論文である.これらの論文を発表することにより,得られた結果を広く公知することが可能となり,また,発表へのフィードバックが将来の研究を進める上での重要な指針となると期待出来る.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
来年度の研究において成果を発表するため,のべ3名分の国際会議出張旅費を必要としているが,そのための費用として当初の計画の予算では不十分な可能性があるため,今年度に購入する予定の消耗品を削減し,来年度に使用出来るようにした. 来年度は今迄の研究成果として2通の国際会議での発表を予定している.1つ目は,消費エネルギーを削減するためのミドルウエアに関する論文であり(2名),2つ目は,そのためのポリシに関する評価に関する論文である(1名).これらの論文を発表することにより,得られた結果を広く公知することが可能となり,また,発表へのフィードバックが将来の研究を進める上での重要な指針となると期待出来る.
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Research Products
(3 results)