2014 Fiscal Year Annual Research Report
クラウドコンピューティング環境に対する動的信頼性評価に関する総合的研究
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24500066
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| Research Institution | Yamaguchi University |
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Principal Investigator |
田村 慶信 山口大学, 理工学研究科, 准教授 (20368608)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | クラウドコンピューティング / オープンソースソフトウェア / 信頼性 / ディペンダビリティ |
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| Outline of Annual Research Achievements |
データの一元管理，低コスト，保守・運用が容易，事前準備が不要といった点から，オープンソースでクラウド環境を構築する事例が増えている．しかしながら，様々な情報事故が発生しており，信頼性確保の問題がその普及を大きく妨げている．本研究課題では，オープンソースソフトウェア（OSS）を利用したクラウド基盤システムに対する信頼性評価技術を開発した．具体的には，クラウドコンピューティングの運用段階を対象とした信頼性評価のための確率微分方程式モデルを構築するとともに，クラウドの運用段階におけるフォールト発見事象が，ログインするユーザ数やサービスアプリケーション数の変化などに起因するプロビジョニングプロセスにより不規則に変動するものと仮定し，ジャンプ項を導入したジャンプ拡散モデルについて議論した．また，ネットワーク環境に依存し易い傾向があるクラウドコンピューティングの特徴を考慮するために，ネットワークトラフィックの変化率に基づく信頼性評価法を提案した．さらに，信頼性評価尺度として，クラウドコンピューティングのネットワークトラフィックに関する環境要因を考慮した稼働率を導出した．特に，クラウドコンピューティング環境の維持管理に伴うソフトウェアコストについて考えた場合，クラウドソフトウェアの最適なメンテナンス時刻を予測することは重要である．本研究課題では，最適メンテナンス問題について議論するとともに，稼働率を考慮した場合における最適メンテナンス時刻の推定法を提案した．また，研究の集大成として，提案手法に基づく信頼性評価ツールを実装し，研究成果による波及効果を促進するため，開発されたツールはOSSとしてWeb上で公開した．
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