2012 Fiscal Year Research-status Report
全光網における省電力化トラヒックエンジニアリング技術の確立
Project/Area Number |
24500081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
福島 行信 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (00432625)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 該当なし |
Research Abstract |
インターネットを構成するネットワーク機器の総消費電力は年々増加しており,その省電力化は急務の課題である.本研究は,インターネットの中でも将来的にはその消費電力が総消費電力の大半を占めると言われている基幹網を対象とする.本研究の目的は,空間的トラヒック集約(一部のネットワーク機器へトラヒックを集約することによる休止状態ネットワーク機器数の最大化)および時間的トラヒック集約(トラヒック送信時間を集約し送信間隔を増大させることによるネットワーク機器休止時間の最大化)によりネットワーク機器の消費電力を低減するような省電力化トラヒックエンジニアリング技術を確立することである.平成24年度は,まず,基幹網のネットワークアーキテクチャの中で空間的トラヒック集約による省電力効果が大きいと期待される光トレイル網において,静的トラヒックを対象とした省電力化経路・波長選択問題の定式化に取り組んだ.次に,省電力効果の観点から,静的トラヒックを想定した場合の光パス網に対する光トレイル網の優位性の検証に取り組んだ.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
光トレイル網において静的トラヒックを対象とした省電力化経路・波長選択問題の定式化は計画どおり完了した.一方,静的トラヒックを想定した場合の光パス網に対する光トレイル網の優位性の検証に関しては,未だ評価の最中である.これは,検証においては数理計画問題として定式化された省電力化経路・波長選択問題を解く必要があるが,そのためのソルバーとして従来用いていたものライセンスが一昨年度で失効したことにより,検証に入る前に新たなソルバーヘの移行作業に時間を要したためである.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,昨年度に引き続き静的トラヒックを想定した場合の光パス網に対する光トレイル網の検証を実施する.さらに,光トレイル網においてより現実に即した動的トラヒックを想定した場合の省電力化経路・波長選択アルゴリズムの考案およびその有効性の評価に取り組む予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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