2013 Fiscal Year Research-status Report
情報フローベースモデルによるネットワークビークルの安全性の研究
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24500087
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
井手口 哲夫 愛知県立大学, 情報科学部, 教授 (10305518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 隆史 愛知県立大学, 情報科学部, 教授 (20204125)
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Keywords | モバイルネットワーク技術 / NITS / セキュリティ・セイフティポリシ |
Research Abstract |
(1)情報フローベースモデル: 自動車システムにおける通信ネットワーク系に関する車両内部および外部において取り扱われる情報に関する分類と関連性についての24年度の検討結果をベースに、高速道路における渋滞状況を回避するための路車間通信、車車間通信、自動速度制御を関係づけた応用システムの検討を行い、モデルの改良を実施した。 (2)セキュリティ・セイフティポリシ: 車両ネットワークにおける外部情報との関係におけるセキュリティ・セイフティポリシについて24年度の整理に基づいて、車車間通信を利用する悪意ある攻撃に対する安全性と信頼性の有効性を検討した。 (3)自動車に関連するネットワークシステム: 自動車のシェアにおける自動車運転環境の向上に向けた個人情報運営管理システムのプロトタイプの研究開発を実施し、その安全性の確認を行った。また、ETS等の路車間通信を利用した駐車場管理システムをマルチエージェントシステムを用いてシミュレーションを開発し、その有効性を確認した。さらに、車車間通信を安全に行うための暗号通信を用いたシステムの検討を行い、通信処理時間に基づく実際のシステムへの展開の可能性を検討した。車車間通信におけるリアルタイム性の確保に向けて、優先制御の導入によるその有効性をネットワークシミュレータ(OPNET)を用いて確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
情報フローベースモデルに関しては、応用系への展開によりほぼ提案したモデル案の有効性を確認し、26年度も引き続き考察を行う計画である。 セキュリティ・セイフティポリシの検討についてはその考え方を整理し、当初の目的を達成したたので、さらに応用システムへの適用を行う計画である。 自動車ネットワークシステムにおいては、暗号通信を用いた車車間通信への適用や各種応用システムでの安全性の実現を行うことができ、学会への研究発表を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)情報フローベースモデル 応用システムへの適用を行い、さらなる有効性を確認し、学会への発表を行う予定である。 (2)セキュリティ・セイフティポリシ 応用系への適用によりその有効性を確認し、学会への発表を行う予定である。 (3)自動車に関連するネットワークシステム 暗号通信を用いた車車間通信への適用を検討し、リアルタイム性、一般道における鍵配布方式の検討を行い、その有効性を学会に発表する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していた国際会議への発表や参加などが計画どおり実施できなく、また実験機器に関して効率的に使用できたため。 研究成果を国内で開催される学会及び国際学会への発表・参加を中心に旅費や学会参加費を使用する予定である。
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