2014 Fiscal Year Annual Research Report
情報フローベースモデルによるネットワークビークルの安全性の研究
Project/Area Number |
24500087
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
井手口 哲夫 愛知県立大学, 情報科学部, 教授 (10305518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 隆史 愛知県立大学, 情報科学部, 教授 (20204125)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | モバイルネットワーク技術 / NITS / セキュリティ・セイフティポリシー |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)情報フローベースモデル:自動車システムにおける通信ネットワーク系に関する車両内部および外部において扱われる情報に関する情報の分類と関連性を検討し、情報の安全性および信頼性についても考察を行い、誤検出を抑え、パケット破棄を行う攻撃者を検出・特定できる手法を提案するとともに、誤検出率・検出率・検出時間といった項目を既存方法と比較し、提案方式の有効性を検証した。
(2)セキュリティ・セイフティポリシ:車両ネットワークにおける外部情報との関係におけるセキュリティ・セイフティポリシに関して検討を行い、検証のための事例として、暗号機能を使用する車車間通信、路車間通信への適用(高速道路におけるIDベース暗号の適用と処理時間性能の検証、高速道路における渋滞回避のための車車関通信と車両内制御系との連携、路車間通信における暗号鍵配布方式の検討、車車関通信における悪意のある車両からの情報の安全性の確保など)を行い、ドライバーの加速制御にシステムによる加速制御を自動で追加する追加型自動加速制御による渋滞回避システムを提案した。この渋滞回避システムの実用性をシミュレーション実験により評価し、その有効性を示した。
(3)自動車に関連するネットワークシステム:自動車のシェア(レンタカーなど)における自動車運転環境の向上を目指した個人情報運営管理システム、ETS等の路車間通信を利用した駐車管理システムなどの応用ネットワークシステムにおける安全性と信頼性に関する検討を行いID ベース暗号を用いて、車々間および路車間の認証方式を提案した。また、実現可能性を確認するために通信可能時間に対する処理・通信時間の割合についての評価を行い、提案方式の有効性を示した。
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