• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

P2PネットワークとDTNによる分散Twitterサービスの実現

Research Project

Project/Area Number 24500089
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

安倍 広多  大阪市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (40291603)

KeywordsP2Pネットワーク / マイクロブログ / PubSub / Twitter / DTN / 複製管理
Research Abstract

2013年度は以下の研究・開発を行った.
■P2P Twitter(KiZUNAと命名)では,Twitterでよく使われる次の機能を実現する.(1)ユーザの購読,(2)メッセージの配送,(3)ハッシュタグ,(4)全文検索,(5)検索ストリーム.さらに,KiZUNAはP2Pシステムで実現するため,(6)発信されたメッセージを複数のノード上に複製することにより発信者のノードがオフラインの状態でも取得できる機能を備える.これらの機能をPure P2Pシステムで実現する方式を検討しシステムの設計を行った.提案方式ではKiZUNAは4つの構造化P2Pネットワーク(2つのSkip Graphと2つのBloom Filter Skip Graph(以下BFSG))を用いて実現する.既存のP2Pベースのマイクロブログサービスの研究の多くは(1) と(2)のみ実現しているが,(1)から(6)までのすべての機能を実現しているものは知られていない.
■全文検索機能および検索ストリーム機能で用いるBFSG(分散環境で全文検索を行うための構造化P2Pネットワーク)をP2P基盤ソフトウェアPIAX上に実装した.これは,まず(以前に研究代表者が実装した)Skip Graphを拡張して集約Skip Graphを実装し,さらに集約Skip Graphを拡張してBFSGを実装する形で行っている.集約Skip Graph,BFSGとも,実際のネットワーク環境で動作する実装は世界初である(集約Skip GraphはSkip Graph上で集約値(最大値,最小値,平均値など)を効率よく求めるための構造化P2Pネットワークであり様々な応用が考えられる).
■KiZUNAの基礎的な機能(ユーザの購読とメッセージの配送,簡単なGUI)を実装した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

■研究計画書に記載したP2P Twiterで実現する機能のほとんどについては,実現方式の検討は完了している.また,基礎となる構造化P2Pネットワーク(SkipGraphとBloom Filter Skip Graph)については,障害時にも概ね安定して動作する実装が完了している.また,ユーザインタフェースを含むアプリケーション部分の実装も一部進んでいる.
■現実のインターネットに即した構造化P2Pネットワークの検討と実装については進捗が遅れている.これは集約Skip GraphとBloom Filter Skip Graphの安定した実装を行うのに予想外に時間が掛かったためである.
■DTNに関する検討は進捗が遅れている.DTNの通信にはBluetoothを利用することを予定しているが,研究室においてBluetoothに関するノウハウが不足していたことが原因である.

Strategy for Future Research Activity

■本研究で実装する機能のうち,汎用性のある部分(集約Skip GraphやBloom Filter Skip Graph,複製管理など)については,PIAXに組み込んでオープンソースソフトウェアとすることで,他の人からのフィードバックを得られるようにしたい.
■引き続き,本研究の一部を学生の研究テーマとすることで研究を進めていく.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度は研究代表者が思いがけず副研究科長に任命され研究科雑務に時間を割かれたため,研究のための時間を思うように確保できなかった.
旅費の一部として使用する予定である.

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] KiZUNA: P2Pネットワークを用いた分散型マイクロブログサービスの実現2014

    • Author(s)
      播磨裕太,安倍広多,石橋勇人,松浦敏雄
    • Journal Title

      情報処理学会研究報告

      Volume: 2014-IOT-24 Pages: 1-6

  • [Journal Article] 構造化P2Pネットワークにおけるコンテンツの人気度を考慮したショートカットリンクの生成方法とその評価2013

    • Author(s)
      成茂優季,安倍広多,石橋勇人,松浦敏雄
    • Journal Title

      情報処理学会研究報告

      Volume: 2013-DPS-155 Pages: 1-6

  • [Presentation] 高速な挿入と検索が可能なSkip Graphの改良2013

    • Author(s)
      播磨裕太,安倍広多
    • Organizer
      第6回広域センサネットワークとオーバレイネットワークに関するワークショップ
    • Place of Presentation
      慶応大学三田キャンパス
    • Year and Date
      20130518-20130519

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi