2015 Fiscal Year Annual Research Report
P2PネットワークとDTNによる分散Twitterサービスの実現
Project/Area Number |
24500089
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
安倍 広多 大阪市立大学, 大学院創造都市研究科, 教授 (40291603)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | P2Pネットワーク / マイクロブログ / 集約クエリ / PubSub / Twitter |
Outline of Annual Research Achievements |
[最終年度の成果] Suzakuでは双方向リングの維持管理のために研究代表者が開発したDDLLアルゴリズムを用いている.DDLLアルゴリズムの正当性の証明や既存アルゴリズムとの性能比較を行い,DDLLがP2Pネットワークに適していることを示した.結果は国際会議IEEE P2P2015にて発表した. NAT越えが可能な実用的なP2Pネットワークを実現するために,ブラウザ同士を直接P2P接続する技術であるWebRTCを用いたブラウザ間P2Pネットワークについて検討した.WebRTCではブラウザ間でP2P接続するためにはシグナリング処理が必要であるが,この処理を単一故障点となるサーバを使用せず,P2Pネットワークを用いて行う方法を考案し,フレームワークとして実装した.また,このフレームワーク上にDDLLを実装し,ブラウザ間P2Pネットワーク上で双方向リングを構築できるようにした.この上にさらにSuzakuを実装するとKiZUNAをブラウザ上で実現できる. [研究期間全体] Pure P2Pネットワーク上にTwitterのようなマイクロブログサービスを実現する方法を検討し,次の要素技術を開発した: (1)Chord#をベースとした高速な構造化P2PネットワークSuzaku,(2)故障ノードを考慮した範囲検索アルゴリズム,(3)Suzaku上での集約クエリと全文検索,(4)検索頻度が高いノードを高速に検索するためのショートカットリンク生成手法,(5)Android上でのDTN機構,(6)WebRTCを用いたウェブブラウザ間P2Pネットワーク,等.これらは汎用性が高く様々なシステムで利用できる.また,これらの一部はP2P基盤ソフトウェアPIAXの一部として実装を公開した.さらにPIAX上でマイクロブログサービスを試作し動作を確認した.
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Research Products
(6 results)