2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24500097
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
宇谷 明秀 東京都市大学, 知識工学部, 教授 (70277705)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 自律分散型ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究グループでは,災害時における迅速で効果的な情報収集や救助活動支援を目的として,基盤C(課題番号: 21500082)の援助を受け,アドホックネットワーク技術と知的ロボット技術を融合した群知能ネットワークロボットシステムを開発した.しかし,東日本大震災での想定を超える被災状況を目の当たりにし,大規模な被災領域で本システムを活用できるようにシステムの拡張発展を図っていく必要があると考えた.本研究では群知能ネットワークロボットシステムを大規模な被災領域で実現可能なコストで用いることができるようにするための設計技術と制御技術について研究し,その研究成果を広く社会に発信することを目的としている. 昨年度は,開発した複数許容解探索アルゴリズムを群知能ネットワークロボットシステムへ導入し,数千のノード群で構成される大規模自律分散型ネットワークの最適設計に関する評価実験を通して,導入した複数許容解探索アルゴリズムの有効性を主にコスト面から検証した.実験から,大規模領域で実現可能なコストで群知能ネットワークロボットシステムが使用可能であることを実証した. 最終年度である平成26年度は,まず大規模環境下で有効に機能する適応制御技術を開発した.そして,Smart City規模のネットワーク環境下で有効に機能することをシミュレーション実験により検証した.実験結果より,開発した適応制御技術は,規模や環境変化によらず,効果的に機能することを確認した. 最後に,詳細な実装実験が今後の課題として残った.
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