2014 Fiscal Year Annual Research Report
スループット性能向上を目的とした範囲検索可能分散キーバリューストア
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24500113
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
松尾 啓志 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00219396)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 分散キーバリューストア / 分散処理 / 分散データーベース |
Outline of Annual Research Achievements |
クラウドサービスの普及により,日々膨大なデータが生成されており,大規模なデータの管理に対する需要が増加している.それに伴い複数の計算機でデータを分散して管理するデータストアである分散Key Value Store(KVS)が広く利用されている. 分散KVSはデータをKeyとValueという単純な構造で管理するため,容易にスケールアウト可能であるという利点があり,大規模なデータを扱うサービスなどで注目を集めている. 分散KVSでは,データのKeyを指定することで対応するValueを取得する検索処理が可能である. また分散KVSの実装によっては,Keyの範囲を指定することによりそのKey間に属するValueを取得する検索処理が可能なものも存在する. しかし,単一検索と範囲検索が混在する環境においては,高速に実行終了が可能な単一検索命令の実行が待たされてしまい,結果として平均応答時間が増加するという問題がある.そこで本研究では複数の検索クエリーをスケジューリングし,高速に実行可能なクエリーを優先的に実行することにより,検索クエリーの平均応答時間を短縮させる手法を提案する.提案手法を分散KVSのCassandra上に実装し,評価を行った結果,クエリーのスケジューリングにより,単一検索の平均応答時間を最大で80\%,範囲検索の平均応答時間を最大で20%短縮できることを確認した.
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Research Products
(2 results)