2015 Fiscal Year Annual Research Report
ICT社会における「見える/見られる」の可視化システム
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24500129
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
牧野 光則 中央大学, 理工学部, 教授 (90238890)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 視認性 / ビジュアルシミュレーション / 防犯 / 安心安全 / コンピュータグラフィックス / バーチャルリアリティ / ヒューマンインタフェース |
Outline of Annual Research Achievements |
現実空間をモデル化した仮想空間における視認性の計算ならびに可視化システムの構築を目標として、以下に関する成果を得た。 (1)GPUを利用した高速コンピュータグラフィックス(CG)処理を視認性計算に導入した。この成果を直接視認可能な物体ならびに映り込み(鏡面反射)で視認可能な物体の検出計算に適用することで、対話的な動作を実現した。また、対話的操作を妨げない実時間CG描画技法についても成果を得た。 (2)仮想現実感(バーチャルリアリティ)、拡張現実感と融合した入出力インタフェースの開発を4種類行った。具体的には、(a)操作者の手振りならびに首振り動作によるハンズフリー入力に基づくヘッドマウントディスプレイ(HMD)への重畳表示、(b)マーカ操作によるHMDへの重畳表示、(c)マーカおよびタッチ操作による大型ディスプレイへのCG表示、(d)視野内の視認性の高低を考慮した表示領域の拡張ならびに没入度の操作性の向上、を行った。 上記(1)および(2)(c)を含む総合的な研究成果については、平成28年3月に開催された国内学会にて発表した他、平成28年度以降の国際学会または英語学術論文誌への投稿を準備中である。また、(1)については他に、平成27年度に開催された国際会議にて2件発表し、IEEE Xploreに既に掲載済みである。また、(2)(a)については、平成27年度に開催された国際会議にて1件、(2)(b)については、平成27年度に開催された国際会議、国内会議にて各1件発表し、(2)(d)については、平成28年度開催予定の国際会議に投稿済み(査読審査中)である。
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