2014 Fiscal Year Annual Research Report
画面の動的な連携機構を利用した人の直接の関わりを促すソーシャルメディアの試み
Project/Area Number |
24500154
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
太田 高志 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (30386768)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ユーザーインターフェース / マルチデバイス / コミュニケーション / ソーシャルメディア / マルチディスプレイ / インタラクション |
Outline of Annual Research Achievements |
H26年度では、前年度開発したファイル交換のアプリケーションに加えて、新たなコンテンツプラットフォームとしての拡張を行った。またフレームワークの整備や対外的にデモの展示などを行うことで、こうした複数のデバイス上のアプリの連携によるコミュニケーションというコンセプトに対する一般の人の反応を得ることを行った。
フレームワークの整備として、iOSの新たな開発フレームワークのバージョンに対応させると共に、そのプログラムやクラスの構成の見直しを行った。また、表示担当領域の計算アルゴリズムの見直しや、より多くのデバイス数に対応するために、従来のピア・ツー・ピア方式のものに加えてサーバー/クライアント方式の基盤を用意した。また、同基盤技術を使用した応用の拡張として、自由形状のマルチディスプレイをインタラクティブに構成し動画を表示するMovieTile、異なる動画を特定の時点で同期して再生し、スプリットスクリーンのような表現ができるようにするMovieSyncなど、新たなコンテンツのプラットフォームとなるものを開発した。また、対外的には、学会発表に加えて、フランスのパリで行われたJapan Expoでの出展や、Asia Contents Business Summitでの講演などによって多くのフィードバックを得た。内容については非常に好意的な反応であった。また、技術に対して多くの試用の申込があり、当該技術への需要を確認した。
本研究期間全体を通しての実績として、基本的なインターフェースの設計を利用して本研究課題のテーマである人を巻き込んで利用し、そこに人同士のコミュニケーションが発生するような応用例をいくつも用意することができた。また、それらの対外的な発表においてInnovative Technologyに選定されるなどの評価を得ることができた。外部からの問い合わせも多くあり、いくつかの企業と協業を進めるに至っている。
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