2014 Fiscal Year Annual Research Report
多重赤外光を用いたインタラクティブサーフェスのための情報多重化に関する研究
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24500160
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
松下 光範 関西大学, 総合情報学部, 教授 (50396123)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 多重赤外光 / インタラクティブサーフェス / IRマーカ / ユーザ・インタフェース / 情報重畳 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、以下の2つの成果が得られた ◯ IRフィルタの多層化による情報秘匿方式の考案 異なるIRフィルタで構成されたマーカを複数重ねることで多層化し、照射する赤外光の波長を変化させることで、異なるビットパタンを取り出すことのできる情報秘匿方式を考案した。提案方式では、異なる波長特性を持つ IR フィルタを平面上に配置してマーカとする。このマーカを複数枚用意し、重ねあわせて利用することで、照射する波長ごとに異なる情報が得られるようにした。このような構成を用いることで、ある特定のマーカがどのような波長特性のマーカで構成されているかを秘匿することが可能になった。加えて、このマーカと赤外領域の光を偏光させる事ができる赤外偏光板と1/2波長板を組み合わせることで、マーカの角度に応じて読み出せるパタンを変化させる方式を考案した。この方式を用いることにより、マーカの角度や重ね合わせ方によって異なる情報へと変化させられる情報の重畳が可能となった。 ◯ 提案技術を用いたインタラクティブサーフェスの拡張 昨年度作成したマグネット貼付可能なインタラクティブサーフェスの精度向上を図った。従来は赤外光の照射範囲が限られていたために、サーフェスの大型化は難しかった。本年度は光源の照射方式を改良することでより広範囲を均一に照らせるようになり、サーフェスの大型化に成功した。また、オブジェクトに上記のマーカを利用することで、サーフェス上に貼付したオブジェクトの識別可能数が大きく向上した。これを利用して貼付するオブジェクトに多様な機能を持たせることが可能になった。試作では、複数の情報を入力できるオブジェクトや角度に応じて提示情報を切り替えることが可能なオブジェクトを実装し、それらを利用してサーフェスに背面投影される情報を切り替えたり変化させたりすることを可能にした。
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Research Products
(4 results)