2012 Fiscal Year Research-status Report
オントロジ技術を用いた内視鏡診断学習システムの開発
Project/Area Number |
24500190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
宮本 正喜 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50200209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平松 治彦 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40304125)
仲野 俊成 関西医科大学, 医学部, 准教授 (60237344)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 特記すべきことなし |
Research Abstract |
今回、「 内視鏡における学習用に適した症例を抽出し、開発してきたデータフォーマットに基づいた構造化」、「匿名化処理を行った上でのデータベースへの登録」、「学習用に適したアルゴリズムの開発」を行い、システムの基本を作成する段階まで至った。 システムが完成して最初の評価であるために、システムの完成度に評価の重点をおき、IT関連や医療情報に精通した知識人にモニター評価を依頼した。 内視鏡学習システムについて、ログインから条件設定、回答、答え合わせなど、すべての機能を繰り返し操作していただき、操作性(GUIの見やすさなども含む)、レスポンス、安定性などの評価を行い、アンケートに回答していただいた。 「ログインやユーザ登録のしやすさ」、「学習条件設定のわかりやすさ」、「問題解答画面の見やすさや操作方法のわかりやすさ」、「答え合わせ画面の見やすさや操作方法のわかりやすさ」、「成績表示画面の見やすさや操作方法のわかりやすさ」、「全体を通したレスポンス」、「繰り返し使用した際の安定性」、「バグチェック(もしバグが残っていた場合)」について質問した。アンケートの結果としては、「内視鏡学習システムを利用するための、新規ユーザ登録については、全ての人がスムーズにできた」との回答があった。eラーニング全体としては、「システムが安定動作している(90%)」、「速度について問題なし(80%)」との評価であった。一方、「解答画面での解答する際の操作と画像の拡大・縮小についての操作性改善」の要望があった。今後、解答画面の右側にある選択肢の視認性や動作速度の向上をはかる予定である。また「成績表画面についても、半数が見にくい」との指摘があった。ヒントあり・なしで分けている成績表示だが、そもそも「ヒント」を「カテゴリーナビゲーション」なのか「正解表示項目指定」なのかが、ユーザにとってわかりにくいとのことであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例については、関西医科大学からも症例提供を受けることになっていた。しかし、倫理委員会および利益相反委員会の承認を得る必要があり、何回かの意見交換がおこなわれた。研究開発システムが商用に使われる場合があるかどうか、研究者への報酬が無いかどうかなどの利益相反について、大学事務担当者等との話合いがもたれ、倫理委員会の承認が得られた。承認が遅れたため、関西医科大学からの大量の症例データの提供を受けることが遅れ、充実したコンテンツ作成までに至らなかった。従来からのコンテンツ、兵庫医科大学等から提供を受けたデータでコンテンツをまとめたが、症例数の豊富なシステムまでには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の研究でシステム的な検討を行い、改善部分があったため、次年度はこれら改善部分を検討改造する。また、関西医科大学からの症例提供が確約され、多くの症例を含む症例データタベースを構築し、学習システムのコンテンツ面について充実を図る。 さらに、消化器分野の専門家の意見を聞きながら、症例データベースを完成度の高いものにする。 消化器分野を目指す初学者(研修医等を含め)や消化器系専門の医師にアンケート調査を行い、システムの問題点だけでなく症例問題の難易度、症例の適正さ、症例問題の解答のわかりやすさなどを検討し学習システムのコンテンツ吟味を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度、改善すべき部分のシステム改造を行い、次年度に症例データの増加をはかり、コンテンツの充実と適正度向上のためのアンケート調査を行う予定であり、これらに研究費を活用する。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] 糖尿病医療の情報化に関する合同委員会の活動報告「糖尿病ミニマム項目セット」の策定とその展開.2012
Author(s)
中島直樹,田嶼尚子,木村通男,野田光彦,有倉陽司,鍵本伸二,古賀龍彦,林道夫,山崎勝也,大江和彦,藤田伸輔,宮本正喜,若宮俊司.
Organizer
第32回医療情報学連合大会(第14回日本医療情報学会学術大会).(共同企画)
Place of Presentation
新潟
Year and Date
20121115-20121117
Invited
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