2014 Fiscal Year Annual Research Report
柔軟なデュアル構造を有する超広帯域エレクトレットコンデンサセンサの開発
Project/Area Number |
24500196
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
蔭山 健介 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (30272280)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | エレクトレット / 振動センサー / 非破壊評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
フレキシブルECS素子を2枚積層したデュアルセンサーを製作し,ミニトマト茎部および葉部での送受信測定を行い,水ポテンシャルとの相関を調べた。その結果,水ポテンシャルの低下に伴い,送受信波形の出力および周波数成分が変化することが明らかとなった。これは,植物茎及び葉が水ポテンシャルの低下により硬さが増加することを反映したものと考えられる。この成果により,デュアルセンサーを用いることで,従来の手法より簡便でかつ非破壊的に水ポテンシャルの変動をモニタリングする技術へと発展させることが期待される。 次に,絶縁性及び導電性PTFEディスパージョンをスピンコーティングすることで厚さ10ミクロン以下の極薄エレクトレットの作成を試みた。その結果,厚さ5ミクロンのエレクトレットを得ることができたが,常温においても表面電荷が徐々に減衰していった。このため,長期間使用可能なエレクトレットとするためにエレクトレット層の緻密化,分子量の調整,電極との密着性などについて改善する必要がある。
|