2012 Fiscal Year Research-status Report
高品質・高機能イメージングのためのカラー画像疎表現理論に基づく新画像復元法の開発
Project/Area Number |
24500217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
斎藤 隆弘 神奈川大学, 工学部, 教授 (10150749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 隆 神奈川大学, 工学部, 助手 (80241115)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 雑音除去 / 画像の疎表現 / 画像の冗長表現 / カラーシリンケージ / 画像復元 |
Research Abstract |
1.カラー画像疎表現理論に基づくカラー画像復元法の開発 研究代表者らは,① カラー画像復元に適した新しい各種のハイブリッドフレームや,② 三原色信号間の相互依存性を考慮した新しい各種のColor Shrinkage法を開発し,これらを用いて劣化カラー画像から復元カラー画像の疎表現を求めることで,雑音除去,JPEG・MPEG超解像度復号,超解像度画像拡大などの個別のカラー画像復元が効果的に実現され,かつ世界最高水準の性能が達成されることを確認している.これらの画像復元課題に加え,デモザイキング歪やぼけ歪など,カメラ内処理によって生じる各種妨害の除去を行う際に必須となる画像復元法を開発した. 2.カメラ内処理による劣化カラー画像の高画質のためのカラー画像復元技術の開発 レンズ系・光学LPFなどによる画像ぼけやショット雑音に汚された観測信号に,デモザイキング,色・諧調変換,画像圧縮符号化などの標準的カメラ内処理が適用されて出力された“劣化カラー画像”から,カメラ内処理に関する情報を活用して,より高品質なカラー画像を復元する技術を開発した.上記の“カラー画像疎表現理論に基づくカラー画像復元法”で開発された各種の手法を,統一的な数学的枠組みの中で統合化することによって,カメラ内処理による劣化カラー画像の高画質化のための復元技術を構築した.すなわち,各種の妨害を個別に取り扱うのではなく,一括して取り扱って除去する画像復元課題を,統一的な数学的枠組みで再定式化し,その求解アルゴリズムを研究代表者らが開発した各種のハイブリッドフレームとColor Shrinkage法を組み合わせることで最適な構成法の検討を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り,おおむね順調に研究をおこなっている.得られた研究成果を学会大会,シンポジウム等で発表している.また、これらの成果を学会論文誌に4件の論文として投稿し,掲載されている.
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Strategy for Future Research Activity |
これまで,主に静止画像を対象としてその復元法・雑音除去法の検討を行ってきた.次年度以降では,静止画像復元法・雑音除去法の更なる性能改善とともに,動画像を対象とした復元法の検討を行って行く予定である。具体的には,画像を時間方向も含めて3次元のデータと見なし,3次元の冗長変換とColor Shrinkageを適用することで,動画像特有の時間方向の相関を活用した画像復元法・雑音除去法の開発を行う予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(9 results)