2013 Fiscal Year Research-status Report
高品質・高機能イメージングのためのカラー画像疎表現理論に基づく新画像復元法の開発
Project/Area Number |
24500217
|
Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
斎藤 隆弘 神奈川大学, 工学部, 教授 (10150749)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 隆 神奈川大学, 工学部, 助手 (80241115)
|
Keywords | 画像復元 / 雑音除去 / 画像の素表現 / カラーシリンケージ / ポアソンランダム画像 |
Research Abstract |
1.順次型冗長DCTとSoft Color-Shrinkageを用いたカラー画像雑音除去法:冗長DCTを用いた雑音除去では,DCT係数間に相互相関がある.この相関を利用すると雑音除去性能を改善することができる.本研究では,順次型冗長DCTを用いることで演算量を増加させることなく,雑音除去性能の改善が得られることを示した. 2.空間適応型の混合カラーセミノルムを用いたカラー画像雑音除去:空間適応型カラー全変動セミノルムとカラーBesovセミノルムを正則化セミノルムとして用いたカラー画像の雑音除去法を構成し,これにより各セミノルムに由来したアーチファクトの発生を抑制しつつ,画像テクスチャをより鮮明に復元できることを明らかにした. 3.混合ガウス分布モデルに基づく適応的Shrinkageを用いたカラー画像雑音除去:劣化信号の混合ガウス分布モデルに基づき,劣化信号から真の信号を推定する問題の解として空間適応的Shrinkageを構成し,これをWavelet雑音除去に適用すると,選択的に雑音が除去され,従来法よりも視覚的に自然なテクスチャが復元されることを明らかにした. 4.混合ガウス分布モデルに基づく適応的Shrinkageを用いたカラー画像雑音除去:ポアソンランダム画像の最高水準の復元法であるPIDAL-FA法に分散安定化変換と色刊相関を考慮したカラーBesovセミノルムを導入した方式を構成し,その有効性を実験的に明らかにした.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究で得られた研究成果を学会大会、シンポジウム当で発表している。また、これらの研究成果を4件の論文として学会論文誌に投稿し、掲載されている。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまで静止画像を対象として研究開発を行ってきた画像復元法を、動画像に応用するための研究を行う予定である。具体的には、静止画像で用いていた2次元DCTを動画像処理では3次元DCTを用いる。DCT変換の3次元化により増加する演算量を抑制するためのアルゴリズムを検討する。夜間の監視カメラ等、きわめて低光量下で撮影された動画像画像の復元法を検討する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
残金が少額となったため、物品等の購入が困難であったため。 次年度の使用額が少額なため当初の使用計画の特段の変更は無い。
|