2013 Fiscal Year Research-status Report
試合状況に基づいたサッカー競技の自動撮影と多様で印象的な映像コンテンツの自動編集
Project/Area Number |
24500239
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
大城 英裕 大分大学, 工学部, 助教 (80194091)
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Keywords | テンプレート照合 / 射影変換 / 局所特徴量 / 正規化ヒストグラム |
Research Abstract |
試合状況に基づいたサッカー競技の自動撮影と多様で印象的な映像コンテンツの自動編集おいて,背番号,顔に着目した選手認識や追跡,超解像度技術を用いたトリミングを行い,印象的な映像コンテンツを生成する方法について検討を行った。特に,選手認識,動作認識の方式のさらなる性能向上のため,その基礎となる正規化ヒストグラムならびに局所特徴量を用いたテンプレート照合に関する研究を行った.また,方式の有用性を確認するため平面物体を対象とした見方変化への頑強性実験を行った。 正規化ヒストグラムを用いたテンプレート照合の射影不変性の向上については,まず,ヒストグラム特徴を用いて照合時の射影変換への頑強性について調査した。画像全体のサイズとテンプレート画像のサイズの比が,射影変換への頑強性に大きな影響を及ぼすことが分かった。照明変動の影響を受けやすいため,輝度値以外の特徴量を検討する必要がある。 局所特徴量を用いたテンプレート照合の射影不変性の向上については,画像特徴点回りの局所特徴量の射影不変性を計測する方法論を検討した。テンプレート照合では,正規化ヒストグラムより局所特徴量を用いた方がより頑強になるが,局所特徴量がテンプレートの偏った部分でしか使えない場合がある。特徴点の選定方法の検討が必要である。 方式の有用性の検証については,屋外環境で,平面物体について局所特徴量を用いたテンプレート照合の頑強性について調査した。カメラ移動による対象物体の見え方が大きく変形する場合,ブロックノイズが大きい場合は,照合エラーが生じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度も昨年に引き続き,研究課題の基礎研究を実施した。初年度に部分課題の見直しを行ったため,その影響で,遅延しているが,正規化ヒストグラムならびに局所特徴量を用いたテンプレート照合については,新しい知見が得られており,次年度以降,これらの方式を活用して従来方式の精度向上を行い,目標を達成したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在のテンプレート照合法を拡充し,高精度の顔認識,背番号認識を確立させる。また,局所特徴量を用いたテンプレート照合と親和性のあるトラッキング手法を新たに提案し,認識に失敗しても特定選手に着目した印象的な映像コンテンツの自動編集を実現させる。また,実用化に向けて,耐ノイズ性の向上についても検討を行っていく。
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Research Products
(9 results)