2014 Fiscal Year Research-status Report
視覚運動系を題材にした2者間実時間相互作用の最適化機構の解明
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24500246
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyama College |
Principal Investigator |
石田 文彦 富山高等専門学校, 電気制御システム工学科, 准教授 (20345432)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生体生命情報学 / 知能ロボティクス / 神経科学 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,社会性動物の生存にとり重要な他者との協調性(コミュニケーション)について,申請者らが発見した運動先行性を特徴とする人の感覚運動制御におけるプロアクティブ制御を鍵にして,コミュニケーションの実態を段階的に明らかにし,コミュニケーションの定量的研究の基盤を確立することを目的とする. 本年度の成果は,以下の通りである. 1. ヒトの視覚的目標追従運動課題で観測された手の動きの先行性について,先行が観測される臨界視覚的目標運動周波数前後の手の動きのゆらぎの特徴を調査し,ゆらぎの周波数依存成分特性と手の先行/遅れ運動と関連があることを見出した. 2. 上記の点と前年度の成果である先行性と誤差修正項と速度項との関連について考察し,先行性の発現機構を考慮した手動運動モデルの準備を行った. 3. 相互視覚目標運動追跡実験装置を構築し,相互作用実験の準備を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
家族の介護や育児および平成26年度に計画していた相互作用実験について問題が生じ,計画していたスケジュール通りに研究を遂行できなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
相互作用実験により,相互作用時の運動特性と相互作用状態との関係を速度相関を鍵に定量的に求める.そのため,実験系構築の際の問題を解決するための物品を導入し,早期に実験系を確立する. これまでの成果を合わせた運動制御モデルを構築し,コミュニケーションモデルを構築し,理論解析を行い,実験との比較を実施する.
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Causes of Carryover |
家族の介護や育児および平成26年度に計画していた相互作用実験について実験装置に問題が生じたため,計画していたスケジュールの通りに実行できなかったことで,予定していた実験にかかる謝金,成果発表費用を執行しなかった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験装置の問題解決のための物品購入および実験にかかる謝金,成果発表費用として使用する.
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