2012 Fiscal Year Research-status Report
臨場感の向上を目的とした視覚感性に基づく超階調表示
Project/Area Number |
24500251
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
佐藤 美恵 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00344903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿山 みよし 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30251078)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 感性情報処理 |
Research Abstract |
超階調表示装置が有する従来よりも広い輝度範囲において,人間が認識可能な輝度差を解明し,この輝度差を表示可能な超階調表示に適した応答特性を提案することを目的とした. 人の目が認識可能な最小輝度差を上回る輝度差を各階調に与えなければ,階調を認識することができず,階調が増加したことにはならない.そこで,より多くの階調を認識可能な応答特性を求めるために,超階調表示装置おいて,ガンマ値2.2と3.3,および医療用モニタの規格として用いられているグレースケール画像の表示関数であり,人の目が認識可能な最小輝度差に基づいたGSDF(Grayscale Standard Display Function)の3種類の応答特性を実装した.そして,それぞれの応答特性における認識可能な輝度差および階調数を被験者実験により測定した.また,比較のために,従来の表示機器においても,同様に認識可能な輝度差および階調数を測定した. その結果,本超階調表示装置では認識可能な階調数が従来の表示機器よりも増加していることが確認できた.さらに,各応答特性とGSDFの輝度差の比率と,各応答特性における認識可能であった被験者数の関係を解析した結果,本超階調表示装置において人が認識可能な輝度差を表示するためには,GSDFの約3.5倍の輝度差を与える応答特性が適している可能性が示された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
応答特性の実装において,その精度をさらに検証する必要があるが,おおむね順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
まず,実環境において高臨場感を与えるために必要な超階調表示の要素を解明する.そして,これらの要素を取り入れた,視覚感性に基づいた超階調表示の応答特性を提案する. 次に,視覚感性に基づいた超階調表示が高臨場感を実現できることを実証する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究に関する成果発表および情報収集のため 本研究に使用する消耗品等の購入のため
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Research Products
(8 results)