2014 Fiscal Year Research-status Report
映像と振動イス等の複合感覚融合による感性向上効果の脳内血液量による評価
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24500268
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
合志 和洋 熊本高等専門学校, 人間情報システム工学科, 准教授 (20303711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清田 公保 熊本高等専門学校, 人間情報システム工学科, 教授 (80186353)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 感性評価 / 脳内血液量 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,映像に同期させてイスを振動させ臨場感や感性を測定する.まず,映像として,「飛行機や船に乗っている状態の映像」のような現実的映像と「雲の中や水の中を漂う感じの映像」のような非現実映像の両者をCG映像等で作成する.これらの映像に合わせてイスを揺らすようにプログラムで制御し,その揺れの周波数や大きさ,角度などを変化させ,感性向上効果と揺れの量との関係をアンケートおよびウェアラブル光トポグラフィにより測定する.それに加えて風を提示し,その方向,強さを変化させ,感性変化を明確にする.平成26年度の研究実績の概要は,つぎのとおりである. (1) 電気的なON/OFFにより香を発生させる装置を開発し,評価実験を行った. (2) ジェットコースターの映像・音響を提示する場合の感性向上効果について,10名程度の被験者に対してウェアラブル光トポグラフィによる脳内血液量の変化を測定した.その成果を,第33回計測自動制御学会九州支部学術講演会において発表した. (3) CGによる映像コンテンツ制作も継続して行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウェアラブル光トポグラフィによる測定では,基線が揺らぐという現象が生じ,同期加算処理などを施す必要があることがわかってきた.そのためには,被験者の確保だけでなく,繰り返し刺激を与えるなど実験方法にも変更が生じた.
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Strategy for Future Research Activity |
ウェアラブル光トポグラフィの基線の揺らぎの原因の一つとして,イスが傾くことによる血液量の変化が考えられる.そのため,基本的な揺れを与えた場合の脳内血液量の変化を明らかにする予定である.また,風や香りの同時提示について検討を行う予定である.
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Causes of Carryover |
国際会議での発表を検討していたが,論文が受理されず次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き国際学会での発表を検討したい.その分の旅費と,コンピュータのインタフェースボードの購入を計画している.
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