2013 Fiscal Year Research-status Report
人物と周囲に出現する事物との属性関係を利用したコミュニケーション支援に関する研究
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24500291
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
関 洋平 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (00348468)
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Keywords | コミュニケーション支援 / 意見分析 / コーパス / トピックモデル / 協調アノテーション / ソーシャルメディア / 地域属性推定 / 読者間コミュニケーション支援 |
Research Abstract |
今年度は,ジャーナル論文3本(レター1本含む),査読付き国際会議1本,国際会議キーノートスピーチ1本,他国内会議7本の発表を行い,研究協力者が情報処理学会データベースシステム研究会学生奨励賞を受賞するなど,十分な実績を上げた.特に,マイクロブログ,コミュニティQAなどのソーシャルメディアを活用したコミュニケーション支援に関する研究を進めた. コミュニケーションの支援においては、意見分析を対象としたコーパスが重要な役割を果たすことから,各文書ジャンルに代表的な意見分析コーパスの構築方針について説明し,最新の意見分析研究における,コーパスの活用事例について,文書ジャンルごとに整理した.また,『現代日本語書き言葉均衡コーパス』に含まれるコミュニティQAの文書を対象として,詳細な分類タイプに基づく意見情報ならびに関連した情報のアノテーションを行い,コーパスを作成した.本研究は、情報処理学会論文誌 データベースと,言語処理学会に,それぞれジャーナル論文として採択された. また,イラスト共有ソーシャルメディアに着目して,各制作者が描いたイラスト群に含まれるタグからその制作者の印象を推定し,イラスト制作者を検索する手法を提案し,ネット上のユーザが協調的に編集したソーシャルタグが,印象の推定に有効なことを明らかにした.本研究は,査読付き国際会議に採択された後,その内容が注目され,別の国際ワークショップにおいて,キーノートスピーチを行った. また,読者間コミュニケーションの支援を目的とした付箋型インタフェースを開発し,電子情報通信学会にレター論文として採択された. さらに,トピックモデルを利用した地域特徴語選択に基づく,Twitterユーザの生活に関わる地域属性の推定手法を提案した.本研究は,研究協力者が情報処理学会 データベースシステム研究会 学生奨励賞を受賞した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り,マイクロブログユーザを対象とした生活に関わる周辺文脈(トピック)を考慮した地域属性の推定などの応用も進んでおり,協調アノテーションによる手がかりを利用した人物検索などの新規応用についても国際的に認知される成果を上げている。ジャーナル論文などの成果も仕上がっており,おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は仕上げの段階に入っており,人物検索についての研究を,さらにジャーナル論文等の成果につなげていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度末に出張が集中したため,前倒し予算により予算を補充したが,予定していた出張が一部キャンセルとなったため。 そもそも前倒し予算により補充した予算の一部が次年度使用額として生じたため,研究計画に変更はない。
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Research Products
(12 results)