2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24500292
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
佐野 洋 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (30282776)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友常 勉 東京外国語大学, その他部局等国際日本研究センター, 准教授 (20513261)
辻澤 隆彦 東京農工大学, 学内共同利用施設等, 教授 (60360070)
有澤 知乃 東京学芸大学, 学内共同利用施設等, 講師 (90588906)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 国際情報交換 インド / 国際情報交換 イギリス |
Research Abstract |
研究体制の構築を行った。東京外国語大学国際日本研究センターが進めている日本語教育事情調査のデータ、海外の日本学・日本研究の現状について経年的な調査と動向の把握を行う。 多言語プロファイルマッチングを利用したウェブサービスの基礎研究では、今年度、テストウェブサイトをSakai(http://www.sakaiproject.org/)を利用して構築した。Sakaiは、授業支援システムのひとつで、Sakai Projectの下で開発されている。Sakai Projectとは、世界の大学や営利団体などによって進められている、教育ソフトウェア開発を行うプロジェクトである。技術的には、SakaiはJavaをベースとしたオープンソースで、世界中の教育、研究の分野において様々な機能のモジュール開発が進められている。 テストサイトはejapanology.tufs.ac.jp名で外部公開されている。利用者ID(とパスワード)の発行を行って、利用できるようになっている。このサイト内では、管理権限者が、共有資源(資料)を提供するためのページを作成することができる。また教授権限者は、オンラインのディスカッションを開催でき、学習者と協働する学習サイトを実現できる。学習権限者は、学習成果をウェブサイトにアップすることができる。 このテストサイトプランをもって、e-Japanologyへの協力について、友常(研究協力者)は、インド(シムラー)のIndian Institute of Adavanced Study(Puna大学)での研究会で発表した。まだ同大学大学院で、インド各地の研究者と情報交換を行い情報収集と資料調査を行った。また有澤(研究協力者)は、ロンドン大学SOASに赴き、研究協力への依頼を兼ねた研究会を開催した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度、東京農工大(辻澤)、東京学芸大(有澤)とのあいだで、コンテンツ充実のための相互点検体制を構築した。 東京外国語大学国際日本研究センターが進めている日本語教育事情調査のデータ、海外の日本学・日本研究の現状について経年的な調査と動向の把握を行った。 テストサイトの作成は終えて、試験利用も実施した。今年度、このように遠隔教育システムのテストサイトを構築したが、プロファイルマッチングなどの利用者管理システムの構築ができなかった。これは、学習者のパフォーマンス計測の手段とその技術的実現が難しいためで、来年度も引き続きこの研究課題に取り組む予定である。 日本学・日本研究の概念化・鮮明化とその国際環境の調査研究が進んでいない。東京外国語大学国際日本研究センターが進めている日本語教育事情調査のデータや海外の日本学・日本研究の現状について経年的な調査と動向の把握を引き続き行う予定にしている。 今年度、東京農工大学と東京学芸大学とのあいだで、コンテンツ充実のための相互点検体制を構築予定であったが未達に終わった。テストサイトの運用に手間取り、コンテンツ内容までチェックする体制を築けなかった。来年度の課題である。
|
Strategy for Future Research Activity |
コンテンツ拡充のための仕組みと、構造化された知識にアクセスする手段の提供、知識ナビゲーション技術の開発を行う。この技術については高度な機能をもつ検索システムの利活用を視野に入れている。いわゆるクローリングソフトウェアであるが、ポイントはインデキシング情報を自動生成することにある。また、差分情報を持つので、クローリングが高速で、リンクの活性状況(リンク切れ等)も判断する機能を持つ。このソフトウェアの試用をつうじて知識ナビゲーション技術の検討を進める予定である。 こうした基盤整備を進めると同時に、日本語、中国語、英語による海外の研究者・学習者に向けたアクセス・サービスの試験的提供を行う。東京外語大、東京農工大、東京学芸大の3校の留学生を対象に、デジタル・アクセス・サービスを実施する。さらに中国・厦門大学・福州大学、台湾・東海大学、イギリス・ロンドン大学SOASへの配信を行う予定で、その成果はウェブサイトで発表することを計画している。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
知識ナビゲーション技術の開発に関係する高度検索ソフトウェアの利用費、ならびに日本・日本研究の概念化・鮮明化とその国際環境の調査研究のため、専門家を招聘して研究会を開催する(招聘費)。テストサイトの運用費も見込んでいる。
|
Research Products
(1 results)