2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24500292
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
佐野 洋 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (30282776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友常 勉 東京外国語大学, 国際日本研究センター, 准教授 (20513261)
辻澤 隆彦 東京農工大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (60360070)
有澤 知乃 東京学芸大学, 留学生センター, 准教授 (90588906)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際日本学 / デジタルコミュニケーション / 国際日本研究 / 留学生教育 / メディアリテラシー教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、デジタル環境という観点から見た国際日本学・日本研究をめぐる現状の認識について (1) 講演会を開催し、(2) 日本理解のための教育とメディアリテラシー教育の事例の検討を行った。(1)については「どのように映像制作を学ぶか~大学における映像コミュニケーション教育のあり方~」と題する講演会を2014年12月2日に開催した。講師は、早岡英介氏(北海道大学高等教育推進機構・科学技術コミュニケーション教育研究部門特任講師)である。講演では「映像制作スキルを学ぶ教職員研修」のための講義を実演も兼ねた形式で実施することを目的とした。早岡氏の講演内容は、「e-Japanology」の課題に含まれるものであり、また今後の取り組み方向にむけた足がかりという位置付けも持つ。講演会では、研究協力者の友常勉から、ejapanology.tufs.ac.jpのワークサイト開設・運営を通して意識された課題についての提起をおこなった。それは、デジタルコミュニケーション、デジタル・コンテンツへのアクセス度・受容・理解度を向上させるためには、ピア=対面的なフォローを不可欠とするということである。(2)については、研究協力者の辻澤隆彦が実践している外国人留学生を対象にした日本理解のための教育とメディアリテラシー教育についての検討である。これは大学間の連携により行うラーニングコモンズの実践形式に基づき、日本関連の電子資料へのアクセスとその活用を教育に活用する試みである。 3年間の本研究の活動では、デジタル環境という観点から見た国際日本学・日本研究をめぐる現状の認識、ワークサイト運営の経験、検索エンジンの実践と開発、そしてそれらの研究実践の教育への展開など、成果とともに、多くの課題を認識することができた。「日本学の学術コミュニティ基盤」の実現については、まだその途上にあるが、より具体的なイメージを持つことができるようになった。
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Research Products
(10 results)