2013 Fiscal Year Research-status Report
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24500303
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
小山 照夫 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 教授 (80124410)
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Keywords | 専門用語管理 / Web情報システム / シソーラス / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
平成25年度は、24年度に作成した第一次システムの評価とより効率的な実装、データの統合性を向上させるデータベース構造の見直し及びシステムから統計機能を呼び出すインタフェースの実装とその利用方法の検討を行った。 第一次システムの評価として、複数の外部識者にシステム概要を説明し、基本機能およびユーザインタフェースに関する意見を聴取した。結果として用語候補提示機能は有用であるが、ユーザインタフェースについては、より見やすくなるよう改善することが望ましいという意見が得られた。またシステムの実装について、Ruby on RailsおよびApache + Mod wsgi によるステートフルな実装について検討し、実際にシステムを構築した。 用語管理データベースではデータベースのレコードの間に、用語間関係に逆関係が存在すること、1用語間関係レコードは二つの用語レコードを親に持つという相互関係が存在することが分かった。この関係をWebアプリケーションフレームワークであるRails等で用意されたレコード間依存関係保守の枠組み内で管理するため、1.逆関係を順関係とまとめて一つのレコードにする、2.親子関係の一方を保守するためのダミーレコードを追加するというデータ構造に変更することにより、提供される保守フレームワーク内で一貫性を管理できるように変更した。 統計機能の呼び出しについては、RubyからR統計機能を呼び出すインタフェースを整備した。また、統計機能の活用方法について、形態素辞書メンテナンスのためのデータベースを実装し、登録形態素の変更を行えるシステムを整備した。このデータベースを用いて、登録形態素を変更しながら用語候補抽出精度がどのように変化するかに関する予備的実権を行った。またこれと平行して、変更による効果が期待できる形態素を推定する方法についても検討を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
システム構築に関して、当初予定の機能の実装と評価を行い、問題点のいくつかを明かにすると同時に、データベース構造については具体的な改善案を考案し、これに従って実際に実装を試みるなど、システム構築の面からは当初予定よりも順調に作業が進んでいる。 統計的手法のシステムからの呼び出しと利用については、統計パッケージ呼び出し環境の整備を完了し、利用方法の検討に入ったが、より具体的な利用方法については今後検討を必要とする段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はユーザインタフェースについてさらに検討を加え、より直感的でわかりやすいインタフェースの実現を目指すとともに、統計的機能を活用した、登録形態素変更の用語候補抽出精度の変化について明らかにしていく。また、これと平行して形態素分類の再検討を進める予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
システム構築を進める中で、ハードウェアを強化する必要が生じたため、平成26年度でサーバ主記憶とハードディスク容量の強化及びブートドライブのSSD化を図る必要がある。 サーバ装置の主記憶/補助記憶強化のため物品費を使用する。連携研究者・岡山大学竹内孔一講師との連絡打ち合わせ及び学会発表のため旅費を使用する。研究補助のため謝金を使用する。
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Research Products
(2 results)