2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24500332
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
長谷川 千洋 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (80551390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
博野 信次 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (30346663)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 幸福情動 / fMRI / 催眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度の研究業績について,以下の4点に概要する。1)2012年度から研究協力施設である西播磨リハビリテーションセンターにおいてfMRI(1.5Tesla)装置を用いた予備的実験の結果は,催眠による情動賦活がfMRI研究において有用であることを示した。この結果は「機能的磁気共鳴画像(fMRI)を用いた催眠による情動賦活の予備的研究」として,第60回日本催眠医学心理学会にて報告を行った。2)2013年度にfMRI(3.0Tesla)装置を有するATR脳活動イメージングセンターの安全倫理審査委員会から承認を得たのち,2014 年度は催眠感受性の高い1研究協力者を選定し,幸福情動賦活時のfMRIによる脳部位の測定を同研究協力施設にて行った。実験参加の幸福情動時の共通脳部位を解析した結果は,“Neural substrates of positive emotion induced in hypnosis” として,2014年度17th World Congress of Psychophysiologyにてポスター発表を行い,催眠による情動賦活が有用な研究方法であることと,幸福情動の賦活部位について報告した。また,同学会では,本研究の関連研究として“Anticipatory SCRs associated with decision making under ambiguity and risk in Iowa Gambling Task”も同時に研究報告を行った。3)その他,第12回日本認知心理学会においても,関連研究である「有名人に関するTOT現象とTOT解消方略の研究」について,ポスター発表による研究報告を行った。さらに,第33回日本基礎心理学会にて,「Iowa Gambling Taskにおける曖昧性とリスクとの関連―後悔傾向,numeracy,及び価値割引による検討」について,ポスター発表による研究報告を行った。4)催眠の関連的研究として,実験参加者37名全員に対して,観念運動現象とSHSSによる催眠暗示性の関連性についての行動データの検討も行った。現在,この研究結果をまとめた論文を執筆中であり,日本催眠医学研究への投稿を予定している。
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Research Products
(7 results)