2014 Fiscal Year Research-status Report
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24500355
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
逸見 昌之 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (80465921)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 回帰モデル / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はまず、昨年度に引き続き、医療分野におけるリスクなどの予測を目的とした、ロジスティック回帰モデルの回帰係数のメタアナリシスに関する研究を(学生との共同研究という形で)行ったが、一応、方法論としての形が整ったので、イタリアで行われた国際計量生物学会の国際会議IBC2014で口頭発表を行い、イギリスで行われた王立統計協会(Royal Statistical Society)の国際会議RSS2014でポスター発表を行った。また国内では、統計関連学会連合大会や日本計量生物学会の年会で口頭発表を行った。また、この内容については論文としてまとめ、現在、医学統計学に関する国際学術誌に投稿中である。さらに、イギリスではWarwick大学統計学科のJohn Copas名誉教授を訪ね、回帰モデルのメタアナリシスに関連して、多変量メタアナリシスについての議論を行った。本年度は、脳・神経科学におけるメタアナリシスや機械学習における情報統合手法との関連についても研究を進める予定であったが、前者については脳・神経科学におけるデータ解析が専門の連携研究者と議論を行い、共同研究が進行中である。後者についてはまだ十分な議論が行えていないが今後、議論を深めて、統計学と機械学習の双方の観点からの方法論の整理と構築を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は、昨年度からの課題を仕上げて、脳・神経科学など伝統的な医療分野以外でのメタアナリシスや機械学習における方法論との関連についても考察・研究を進める予定であったが、昨年度からの課題を仕上げるのに思いの外、時間がかかってしまった。さらに、予定では最終年度ということになっていたので、総まとめも行う予定であったが、やはり時間的にやや無理があった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、脳・神経科学におけるメタアナリシスと、統計学と機械学習でのメタアナリシスあるいは情報統合の方法論的関連について、連携研究者との議論をさらに深めながら研究を行っていく予定である。回帰モデルの係数統合もメタアナリシスとしては比較的新しい問題であるが、予測の目的からは間接的な方法であり、機械学習の観点も取り入れながら、より直接的な方法についても考えてみたい。また、今年度は最終年度として、個々の問題を検討しながら、総合的な観点からのメタアナリシスの方法論の可能性と今後の方向性について、まとめたいと考えている。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、予定していた連携研究者との研究交流が十分に行えず、そのための旅費が残ってしまったことである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度、研究費は主に連携研究者と議論を行うための旅費として使用する予定である。
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Research Products
(4 results)