2013 Fiscal Year Research-status Report
心房細動における導出18誘導心電図の臨床的有効性に関する研究
Project/Area Number |
24500369
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
魏 大名 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (20306434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下川 宏明 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00235681)
福田 浩二 東北大学, 大学病院, 講師 (20375083)
朱 欣 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (70448645)
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Keywords | 導出18誘導心電図 |
Research Abstract |
1. 臨床データ収集: カテーテル治療における心内心電図と体表面心電図を同期的に記録を行っている。標準12誘導心電図、付加誘導心電図(右壁3誘導+後壁3誘導)、また左房、右房を中心とする心内心電図を中心に記録を行っている。東北大循環器内科において、計画的に行っている。評価のための基礎的臨床データを構築している。 2. 臨床データの解析: 右房心内心電図、体表面心電図周波数解析を行って、心房細動患者に対して、体表面心電図、また導出体表面心電図の有効性を確かめてみた。方法としては、あ)心電図のsampling rateを977 Hzから500 Hzまで変更。い)体表面心電図のQRST波を除去し、残したf波、FFTを用いて、周波数解析を行う。う)右心房心内心電図の絶対値、FFTを用いて、周波数解析を行う。え)FFT解析:4.096秒データ、Hamming窓関数。主な結果として、1.左房心内心電図、と背部の付加誘導、特にV9の関連があることを確認できると思われる。2.体表面心電図より、left-to-right atrial dominant frequency gradientを確認できる可能性があると思われる。3.さらに確認できれば、導出心電図による心カテ計画へ実用性も可能と思われる。 3.学術活動: 学会発表を中心とした。次年度の学術誌論文のまとめをしている。関連実績として、学会発表6編、学会発表は2篇がありました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度は臨床の有用性を中心に調べると計画した(担当:魏、下川、福田、朱)。この方向で研究を行っています。具体的に、臨床カテーテル治療過程において、心内心電図とタイアップしたデータ収集(福田、下川)を積極的に行っている(メーカーの協力も得ている)。計画した心内心電図と標準12誘導心電図と導出心電図のF波解析を行い、論文もまとめています。また、体表面心電図、特に導出付加誘導心電図の特定による治療案のナビの可能性についても考案して臨床的に確認をしている。また、成果として論文と学会論文も並み以上とされている。総括として、薬物治療への応用はまだ早いとした以外、計画通り研究を進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.データで数は足らず、臨床以外に集中的行うことを考える。2.V9と左心房を中心、実測、導出両面での明確的な効果確認が必要。3.心カテへの応用の仕方を検討する。4.国内、海外の他研究グループの交流を行う。5.コンピュータシミュレーションを行う。6.学術誌論文2編を目標に。7.次の研究を考える
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