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2013 Fiscal Year Research-status Report

ハイパーサーミアが癌細胞の力学的特性におよぼす影響

Research Project

Project/Area Number 24500523
Research InstitutionOkayama University of Science

Principal Investigator

内貴 猛  岡山理科大学, 工学部, 教授 (40241385)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 紘三郎  岡山理科大学, 工学部, 教授 (90026196)
松木 範明  岡山理科大学, 工学部, 教授 (90284520)
原 啓文  長岡技術科学大学, 工学部, 研究員 (80511071)
Keywordsハイパーサーミア / 細胞骨格 / 細胞生存率 / 細胞スティフネス / 原子間力顕微鏡 / がん治療
Research Abstract

ハイパーサーミア(温熱治療)はがんを含む組織に熱刺激をあたえて正常細胞は温存したままがん細胞のみを死滅させる方法である
。しかし、熱刺激により細胞のスティフネスが変化するのかどうかについてはほとんどわかっていない。本研究では、熱刺激ががん細
胞の細胞骨格の構造と細胞のスティフネス(硬さ)におよぼす影響を調べ、細胞を軟らかくすることなく細胞死を誘引できる刺激条件
、すなわち効率的にがん細胞を死滅させる方法を開発することをめざす。
昨年度に引き続きHeLa細胞への熱刺激が細胞骨格におよぼす影響を蛍光観察した。。その結果、昨年度得られた結果と同様に、アクチン線維と微小管、接着斑は熱刺激開始直後から分解されていくことがわかった。そして40分位で生き残る細胞と死ぬ細胞に違いが見られるようになり、生き残る細胞はアクチン線維と微小管、接着斑の再構築が始まったのに対し、死ぬ細胞は熱刺激開始から60分位で完全にアクチン線維と微小管、接着斑が観察されなくなった。
さらに、原子間力顕微鏡(AFM)を用いて細胞のスティフネスにおよぼす熱刺激の影響を検討する実験に着手し、最初の段階として、複数個の熱刺激を与えないHeLa細胞のスティフネスを測定し、細胞のスティフネスを検討する方法を確立した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

前年度末に発覚した問題、当初予定していた正常細胞の細胞骨格が観察できないことのため、癌細胞と比較するものが得られていないため、計画が遅れてしまっている。そのため、熱刺激の条件による効果の差異を検討するまでに至っていない。
細胞のスティフネスの測定については開始が遅れたが、ようやく開始することができた。

Strategy for Future Research Activity

前年度に引き続き、End1/E6E7細胞に替わる正常細胞を幾つか検討し、細胞骨格の構造におよぼす熱刺激の影響を検討する。
また、その細胞と癌細胞のスティフネスにおよぼす熱刺激の影響の差異を検討する。
さらに、熱刺激条件による効果の差異を検討する。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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