2013 Fiscal Year Research-status Report
心不全・呼吸不全患者に対する、電気刺激療法によるストレス改善効果の検討
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24500571
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長坂 誠 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (70375062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 美佐 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (30612014)
上月 正博 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70234698)
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Keywords | 電気刺激 |
Research Abstract |
【背景】これまでわれわれは、運動療法の代替手段としての骨格筋電気刺激を行い、その効果・安全性について報告してきた。しかし、立位支持や歩行の安定のためには、下肢筋力のみならず体幹筋力が重要である。そこで今回われわれは、介護度3以上の虚弱患者に対して、下肢電気刺激に加えて腹筋電気刺激を行い、下肢・腹筋筋力の評価を行ったので報告する。 【方法】既にリハビリテーション算定期間を超過し、個別リハビリテーション終了後1ヶ月以上経過した患者8名(年齢85.3±3.7歳、要介護3~4、FIM87.8±5.3)に対して、下肢と腹筋に対する電気刺激療法を施行した。電気刺激箇所は、腹直筋、腹斜筋、大腿直筋、下腿三頭筋とした。刺激周波数は10 Hzで、1日1 時間、週5日間・2週間施行した。刺激強度は患者本人が耐えられる最大強度とした。電気刺激の効果を判定するため、下肢筋力はハンドヘルドダイナモメータ(HDD)を用いて評価した。腹筋筋力は30秒間首上げ回数を用いて評価した。また全身筋力を評価する目的で握力の測定を行った。 【結果】電気刺激療法により、下肢筋力は、166.1±59.5Nから230.8±96.0N と有意に改善した。30秒間首上げ回数は4.25±1.66回から5.75±1.83回と有意に改善した。しかし握力26.3±17.1kgから26.5±16.8kgで有意に改善しなかった。 【結論】長期臥床患者に対する下肢・腹筋電気刺激療法は、下肢・体幹筋力向上に有効である可能性が示唆された。その一方で、握力は改善しなかったため腹筋・下肢骨格筋電気刺激は、全身の筋力向上には寄与せず刺激部位のみの効果にとどまった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
職場が大学病院から一般病院にうつったため対象患者が集める事が困難である。
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Strategy for Future Research Activity |
大学のスタッフと協力して対象患者を集める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は当初予定していたISPRM(国際リハビリテーション医学会)に参加する予定であったが、体調不良のため参加できなかった。そこで平成25年度請求額と合わせ平成26年度の研究遂行に使用する予定である。 心不全・呼吸不全患者に対するリハビリテーションによる血管内皮機能・自律神経機能の評価1)倫理委員会の許可を得た後、試験への参加の同意がえられた被検者を集める。具体的には、当院にリハビリテーション目的で入院中の患者を対象とする。2)リハビリテーションを開始する前に被検者に対して筋力測定、血管内皮機能、自律神経機能評価を行う。3)当科リハビリテーションプログラムを施行してもらう。4)リハビリテーションプログラム後に被検者に対して筋力測定、血管内皮機能、自律神経機能評価を行う。5)リハビリテーション前・後で、すなわち2)と4)の結果について比較検討する。6) 評価については退院後1ヶ月・2ヶ月・3ヵ月後・6ヵ月・1年後にわたり行う。
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Research Products
(2 results)