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2013 Fiscal Year Research-status Report

加齢による筋内脂肪増加を予防するための筋特性改善プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 24500579
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

池添 冬芽  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10263146)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 市橋 則明  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50203104)
Keywords筋内脂肪 / 高齢者 / 筋機能
Research Abstract

平成25年度の研究目的は加齢に伴う筋特性(筋内脂肪・筋硬度・筋厚)の変化が高齢者の筋力や筋パワーに及ぼす影響について明らかにすることとした。
対象は健常若年女性16名(20.3±0.49歳)および健常高齢女性34名(84.2±6.1歳)とした。筋特性の評価は大腿四頭筋を対象筋とした。超音波診断装置を用いて筋厚・皮下脂肪厚、筋輝度を測定した。なお、筋輝度は筋内脂肪の指標とし、筋輝度が高いほど筋内脂肪が増加していることを意味するものである。筋硬度計を用いて筋硬度(スティフネス)を測定した。筋スティフネスについては安静時と最大等尺性収縮時の2条件で測定した。高齢者の筋力として等尺性最大膝伸展筋力、筋パワーとして5回立ち座りテストを測定した。
加齢による筋特性の変化を調べるため、若年者と高齢者の筋特性を比較すると、筋スティフネスは安静時では2群間で有意差がみられなかったが、収縮時および収縮時の変化率は高齢者で有意に低い値を示した。筋厚は若年者と比較して高齢者では有意に低値を示した。筋輝度は若年者と比較して高齢者では有意に高値を示した。高齢者の筋力は筋厚・筋輝度と有意な相関を認め、筋パワーは収縮時の筋スティフネス・筋輝度と有意な相関を認めた。
本研究の結果、加齢に伴い、筋厚の減少、筋内脂肪の増加、収縮時の筋スティフネスの減少が生じることが示された。また、これら筋特性の変化は高齢者の筋力や筋パワーに影響を及ぼすことが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成25年度は加齢に伴う筋特性の変化が高齢者の筋力や筋パワーに及ぼす影響について明らかにすることを目的として研究を実施した。本研究の結果、加齢に伴い、筋厚の減少、筋内脂肪の増加、収縮時の筋スティフネスの減少といった筋特性の変化が生じ、これら筋特性の変化は高齢者の筋力や筋パワーに影響を及ぼすことが明らかとなった。しかしながら、これらの筋特性を改善するためには、どのような介入プログラムが有効であるかの検証については、今後の課題である。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は高齢者の筋特性、特に加齢による筋内脂肪増加を予防するのに有効な運動トレーニングプログラムの開発を目的に研究を実施する。具体的には、高齢者を対象に筋力トレーニングおよび筋パワートレーニングの介入を行い、それぞれのトレーニングによって、筋内脂肪や筋厚といった筋特性がどのように変化するかを検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度の研究目的は加齢に伴う筋特性(筋内脂肪・筋硬度・筋厚)の変化が高齢者の筋力や筋パワーに及ぼす影響について明らかにすることであり、本研究目的は達成したもの、対象者数は当初予定していた人数よりも少なくなったことが、次年度使用額が生じた主な理由である。
平成25年度の研究においては対象者数が少なかったため、必要に応じて対象者数を増やして追加研究を行うとともに、平成26年度の研究を推進する予定である。

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Published: 2015-05-28  

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