2014 Fiscal Year Annual Research Report
膝関節回旋角度計の開発ー膝前十字靭帯損傷による回旋不安定性の精密計測ー
Project/Area Number |
24500586
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
木村 浩彰 広島大学, 大学病院, 教授 (60363074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出家 正隆 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (30363063)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 膝前十字靭帯損傷 / 回旋角度 / 三次元加速度計 / 外傷予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的:膝前十字靭帯(ACL)損傷における膝関節の回旋不安定性を測定するため、新しい回旋角度計を考案し臨床応用する。 意義:膝ACL損傷は重大なスポーツ外傷で最も多い。膝関節ACL損傷は膝関節回旋不安定性を生じるが、その測定方法は未だ確立されていない。そのためACL損傷の治療効果や予後判定が曖昧になっている。これらの問題を解決するため、膝関節回旋角度を正確に測定できる新しい測定装置を開発した。(株)ジースポート(東京)と共同で三次元角度計PocketIMU2を用いた回旋角度測定装置を開発した【特許第5061281号】。まず健常人を一定の肢位で固定し、大腿部と下腿部にそれぞれ三次元加速度計PocketIMU2を設置し、他動的に下腿部を回旋しした。静止状態であれば、新しい回旋角度計で膝関節回旋角度を測定できた。次にACL損傷患者に対する回旋角度の測定を試みた。 まず、広島大学病院内でACL損傷患者に対する回旋角度測定の臨床研究倫理申請を受けた。ACL損傷患者は回旋不安定性を認めるため、最大回旋時に疼痛や逃避行動を発生し回旋角度の測定値にばらつきを生じた。精密に測定するため、超音波エコーによる補正も試みたが、骨の描出が困難であった。静止状態だけでなく、動的状態での測定も試みた。軟性装具に三次元加速度計を設置し、運動時の角度を測定した。三次元加速度計の感度が良すぎて、測定値とアーチファクトが混然とし分離できなかった。 重要性:静止時の膝回旋角度測定は可能となった。今後精密測定方法と、運動時の測定方法を確立するため研究を継続する予定である。
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