2013 Fiscal Year Research-status Report
脳卒中後歩行障害に対する、バタフライ・コイルによるrTMSの臨床的有用性の検討
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24500614
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
角田 亘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (00453788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安保 雅博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00266587)
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Keywords | 経頭蓋磁気刺激 / 脳卒中 / 歩行障害 / 理学療法 / バタフライコイル |
Research Abstract |
脳卒中後の歩行障害患者を対象として、バタフライコイル(ダブルコーンコイルとも称される。大脳の深部に刺激焦点をもつため、大脳深部に存在する運動野下肢領域を刺激することが可能となる)使用下での反復性高頻度経頭蓋磁気刺激が歩行機能に与える影響をクロスオーバー試験として検討した。結果として、このような刺激を20分間行うことで、歩行速度と歩行効率が、シャム刺激の場合と比較して有意に改善することが確認された。この結果は、すでに日本脳卒中学会で発表して、英文誌Acta Neurologica Scandinavicaに報告した。 また、この刺激方法を集中的理学療法と併用して連日で入院治療として施行したところ、脳卒中後の歩行障害患者の歩行機能が全般的に改善したことも確認、これは日本脳卒中学会で発表して英文誌Brain Injuryに報告した。 これらの知見は、経頭蓋磁気刺激が脳卒中後の歩行障害に対する治療的介入になりうる可能性を示しており、過去に例をみないものであった。脳卒中後遺症の治療的介入として注目されている経頭蓋磁気刺激の新しい可能性を示唆する研究成果と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでに、バタフライコイル使用下での高頻度反復性経頭蓋磁気刺激が、脳卒中後の歩行障害を改善する(歩行速度を有意に早める)可能性があることを英文誌に報告、関係学会でもそれを発表することができた。また、この刺激方法を集中的な理学療法と併用することで、歩行機能に対する有益効果が高まる可能性も確認でき、これを英文誌に報告するとともに、国内の学会で発表することもできた。
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Strategy for Future Research Activity |
バタフライコイル使用下での高頻度反復性経頭蓋磁気刺激が脳卒中後の歩行機能に与える影響を、動作解析を継時的に行うことで、さらに詳細に検討したい。また、理学療法のみを施行した場合もしくは高頻度反復性経頭蓋磁気刺激のみを施行した場合と比較して、これら二つを併用した場合には歩行機能に対する有益効果が高まるということを、randomized controlled trialとして比較検討したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
購入予定であった、図書およびハードデスクなどの購入が、諸般の事情(臨床業務の多忙など)で年度内に間に合わなかった。 早急に、研究の参考となる図書を購入およびデータ保存用のハードデスクなどを購入する予定である。
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Research Products
(4 results)