2013 Fiscal Year Research-status Report
音声画像を用いたウエアラブル聴覚代行・補助システムの開発
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24500650
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
上田 裕市 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (00141961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 聡 熊本大学, 自然科学研究科, 助教 (80336205)
池田 隆 久留米工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (80222884)
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Keywords | 音声情報処理 / 聴覚障碍者 / DSP / 福祉工学 / 補聴器 / 可視化 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度のピッチ・ホルマント抽出処理のDSP処理実装に加えて,音声画像化における第2主要分析部である音響特徴抽出処理(ラウドネス,零交差数,RMS,LPCケプストラム係数,FFTスペクトル)のDSPアルゴリズムの移植,並びに音素テクスチャ表示に必要なニューラルネットワークのDSP実装を行った.リアルタイム処理の条件である1フレーム~10msec内での全処理の統合化に成功した.さらに,画像表示機能のウエアラブル化の前段階として,DSP演算での音声画像領域表示のDSPシミュレーションもオフライン処理ではあるがその実現の可能性を確認した.池田班では,音声データ入出力インタフェースの設計並びにハードウエア装置の試作(回路基板設計と実装)を行い,デュアルDSP構成にも転用可能な評価ボードを試作し,今後の音声分析・統合・画像生成のリアルタイム可搬基板に向けた設計仕様を検証した.また,聴覚提示補助情報としての補聴処理に関する音声分析・再合成方式についても併せてC言語シミュレーションを行い,障碍耳への変換音声伝達という概念に基づく音声復元方式についても実現の目途を得た.これらの研究成果は,九州支部連合大会,音声関係研究会,および国際会議において公表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の実績において,リアルタイム処理の中心課題であった音声分析処理全般について,オフライン処理検証ではあるが,そのリアルタイム性を確認できたことから,次のステップである画像生成とディスプレイ選択に展開することが可能となった.
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Strategy for Future Research Activity |
画像生成のためのDSP処理あるいはFPGA処理の構築,並びにウエアラブル機器による音声画像表示機能の実現に向けて積極的に研究を推進する.合わせて,音声画像フィードバック,補聴音声フィードバックによる音声受容効率の評価と同じくこれらの可視化情報併用による発声発後訓練の可能性についても評価実験を実施していく予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度末に購入予定していた可搬型ディスプレイの別途新機種が次年度(平成26年度)発売であるとの情報が入り,未購入となったために本残額を生じた.判明時点で別途物品購入に充てたが最終的に45,447円の未使用額が残ってしまった. 本残額を含めた平成26年度交付金の一部を充てて,可搬型ディスプレイの購入に充当する
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Research Products
(4 results)