2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24500656
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Research Institution | Tsukuba International University |
Principal Investigator |
縄井 清志 つくば国際大学, 保健医療学部, 教授 (50458254)
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Keywords | 車いす / ひやりはっと / 有害事象 / 危険予知訓練 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度実施できなかった高齢者施設や障害児施設において車いすのインシデントについて調査した。実際に職員にヒヤリングを行ったのは、東京都内と埼玉県内の特別養護老人ホーム、千葉県内の高齢者デイサービス施設、千葉県の障害児者の授産施設である。また、医療施設における職員25名に対して車いすがかかわるインシデントについての質問紙調査を行い12名から質問紙を回収できた。内容については現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年時に行った危険予知訓練教材のメディアの違いによる教育効果の違いに関する研究にて写真とイラストで有害事象の想起の差が見られなかったことから、2年目の昨年度は実際の車いす使用者のインシデントを調査し教材を作成する予定であった。しかし、車いすを使用している高齢者や障害者のインシデントを調査したが分析しシミュレーションに基づく教材を開発するまでには至らなかった。 研究が遅れた理由は、親族数名の入院加療および、介護認定など、医療施設や介護支援専門員らとの調整を行ってきたことから、介護と大学での学事を優先し研究活動が停滞したためである。
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Strategy for Future Research Activity |
親族の入院加療は継続中であるが、介護保険制度の支援を受け、落ち着きを取り戻しており、現在のところ研究に取り組める時間が確保できたので順次研究を進めていく。 今年度は、昨年度に調査したインシデントを分析し、車いす利用者が起こしやすい事故のシミュレーションを30場面を目標に作成する。そして、そのシミュレーションを使った危険予知訓練教材を完成させる。 なお、完成した危険予知訓練教材は、タブレットPCやスマートフォンで使用できると利便性がよいので合わせて検討してゆく
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実父と実母の入院加療および要介護認定の手続きなど、個人的事情にて予定の研究が行えなかった。 調査で得られた車いす使用者のインシデントを分析しシミュレーションをたてるまでの研究補助の人権費、成果物の教材の印刷費、学会での発表旅費、などを予定している。中でも成果物の印刷ではイラストレーターへの依頼費と編集作業を依頼する印刷業者にかかる費用、成果物の印刷費の支出が大きく50万円程度を予定している。
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