2014 Fiscal Year Research-status Report
日本版QOLIBRI質問紙の作成および信頼性と妥当性の検証
Project/Area Number |
24500663
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
鈴木 めぐみ 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 講師 (40387676)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 喜久夫 国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (00246034)
近藤 和泉 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 機能回復診療部, 部長 (50215448)
内藤 真理子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10378010)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 頭部外傷 / QOL評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
QOLIBRIは、Dr.von Steinbuechelおよび開発グループが開発し、2005年に発表された頭部外傷(TBI)患者の主観的健康感を測定するための健康関連QOL評価法である。認知および病識の低下などTBI患者に特異的な特性についての質問を含む包括的な内容の健康関連QOL評価として作成された。文化横断的であり、欧州を中心に広く翻訳されて信頼性と妥当性の検証が進められている評価法である。 平成26年度は日本語版QOLIBRIの表面妥当性の検証より表現および内容妥当性の検証を実施し、日本語版QOLIBRIを完成させることができた。QOLIBRI原作者チームの承認を得ることができたため、次の研究段階に進んだ。基準関連妥当性の検証および再現性の検討のために、研究に関するインフォームド・コンセントが得られるTBI患者200名を目標に協力施設を探し、QOLIBRIと同時にSF-36、Community Integration Questionnaire(CIQ)、Hospital Anxiety and Depression Scale(HADS)などの質問紙に回答してもらうことを試みた。現在、協力施設は10施設で50名ほどのデータが収集できている。得られたデータは随時データベースに蓄積して、表面妥当性の検証については第51回日本リハビリテーション医学会において発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、平成26年度までで一応の完結をみる計画であったが、現在のところ約半年分の遅れを生じている。 理由として、同時妥当性検証のためのTBI患者への直接調査を開始する前にドイツのQOLIBRI作成者チームからフィードバックおよび使用許可を得るはずが、平成25~26年度の間で約半年間、先方の作成者チームと音信不通になり、研究が滞ってしまったことによる。先方のチーム内での相互連絡不行き届きによると後日判明したが、実際に準備が整い直接調査を開始できたのは平成26年の8月であり、当初の予定よりも研究の進行が遅れることになった。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度までの研究期間延長を承認いただいたので、今年度は引き続きTBI患者からのデータを可能な限り多く得るべく多くの病院に協力依頼をする。そして、研究分担者とともに研究データの解析を開始し、研究分担者と共同での学会発表・論文作成といった外部発信を積極的に行っていく予定である。
|
Causes of Carryover |
研究の進行が計画よりも遅れてしまったため、本来平成26年度内で使用すべき基金分を研究期間延長申請とともに平成27年度に移行して使用することとした。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
TBI患者からのデータを得るために、可能な限り多くの病院に協力依頼をする予定である。そのため主として交通費とデータ収集に使用する消耗品購入に研究費を使用する予定である。
|
Research Products
(3 results)