2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24500665
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
海本 浩一 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (90340637)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 電解水 / 殺菌消毒 / 在宅ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
在宅ケアに向けた殺菌消毒液として電解水を利用するために、その生成装置の開発に向けて研究を進めてきた。殺菌消毒液としては強酸性電解水よりも微酸性電解水の方が生体には有用であり、効果も持続することが分かっている。我々はこれまでに在宅用に向けた微酸性・中性電解水の作成装置の開発を行い、昨年度は円筒型微酸性電解水生成装置を試作したが、陰極としても使用する容器や電極の劣化等の問題もあり、今年度は従来の有隔膜2槽式電解水装置を非対称構造にして食塩水から微酸性電解水を生成する装置の開発を試みた。また、在宅にて殺菌消毒液として電解水利用に関するアンケート調査を行った。 本試作装置からpH3.9、有効塩素濃度31.6ppmの弱酸性電解水が生成し、黄色ブドウ球菌、セレウス菌に対し強い殺菌効果が見られた。非対称構造により強酸性ではなく弱酸性領域の電解水が生成することが分かったので、今後、微酸性領域になるように非対称の割合を再考する必要がある。一方、殺菌消毒液としての電解水利用に関するアンケート調査では、電解水の知名度は低いが、生成が容易で残留性がないという利点は評価され、期待が大きいことも明らかとなった。 3年の研究期間で、在宅にて安全で簡便に利用できる殺菌消毒液というテーマで、食塩水から生成できる電解水に注目し、なかでも微酸性、中性電解水生成を目的に装置開発を行ってきた。装置の作製コストが低い無隔膜円筒型電解水生成装置と有隔膜2槽式非対称型電解水装置の2つを開発し、その強い殺菌効果を確認した。また、一般家庭で殺菌消毒液としての電解水利用に関するアンケート調査を行ったところ、残留性がないということから、生成から廃棄が容易であり水から生成できる安全性が大きく期待されていることも明らかとなり、今後、装置の実用化と普及に努める。
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[Presentation] 在宅用電解水装置の工夫2014
Author(s)
海本浩一、鎌田亜紀、宮田賢宏、永田俊司
Organizer
第16回関西ウオータ研究会
Place of Presentation
千里朝日阪急ビル(大阪府・豊中市)
Year and Date
2014-07-12 – 2014-07-12
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