2013 Fiscal Year Research-status Report
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24500677
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
塚原 玲子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 機能発達学部, 主任研究員 (80227371)
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Keywords | 意思表示システム / 交感神経反応 / 運動障害 / 随意動作 / 磁気刺激 |
Research Abstract |
平成25年度は、随意動作に伴う交感神経反応の中枢過程を解明することを目標として、中枢経路の分析、交感神経反応の出現に関連した脳波のパターン及びハビチュエーションの様相を分析した。実験は、健常者を被験者とし、随意動作、大脳運動野の経頭蓋的磁気刺激、末梢神経の電気刺激により交感神経反応を誘発した。上肢については第一背側骨間筋、下肢については短母趾屈筋の随意収縮、経頭蓋的磁気刺激による運動誘発電位、末梢神経の電気刺激によるM波筋電図を基準として同側および対側の交感神経反応の出現の潜時および振幅を測定し、交感神経反応の中枢経路の分析を進めた。当初、動作イメージを含める計画であったが、動作イメージ開始時点の推定の信頼性・妥当性の検証が困難であったため除外した。また、交感神経皮膚反応と交感神経皮膚血流反応は、脳波事象関連電位の異なる成分と関係し、繰り返し刺激に対するハビチュエーションの経過が異なることが示唆された。平成25年度中には、交感神経反応を用いた意思表示システムの構築や、交感神経反応に随意性を持たせるためのトレーニング法の開発には至らなかったが、いくつか手がかりを得ることができた。すなわち、随意動作に伴う交感神経皮膚反応には、刺激の知覚・認知より随意動作の企図に関する中枢過程が関与することが示唆され、交感神経反応による意思表示システムは、随意動作の企図による交感神経反応を効率的に判別できるものであることが必要であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
交感神経反応による意思表示システムの作成までには至らなかったので、やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
動作イメージや動作あるいは動作の対象となる物体を見ることは、随意動作の企図・実行と中枢が少なくとも部分的に重なるとされ、そのような条件下での交感神経反応の出現様相を明らかにする。このことにより、随意動作の意図の発現から実行に至る中枢過程と交感神経系賦活の関係を明らかにし、交感神経反応による意思表示システムを改善する手がかりを得ようとするものである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
出張旅費が予定より低く抑えられたため。 次年度使用額となった3,868円は、平成26年度分とあわせて実験用消耗品購入に充てる。
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Research Products
(1 results)