2014 Fiscal Year Annual Research Report
剣道の学習プログラムの構築に向けた剣道用語レキシコンの拡充
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24500695
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
杉山 融 静岡大学, その他部局等, 教授 (10094757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 靖人 静岡大学, 情報学研究科, 教授 (40216172)
杉山 岳弘 静岡大学, 情報学研究科, 准教授 (70293595)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 武道論 / ディジタル剣道事典 / 電子指導書 / 剣道形 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに作成した剣道学習プログラムを実際に、県内の複数の中学校の剣道部の指導者にも使用してもらって指導者側からも評価を得て、評価結果をフィードバックしつつ、剣道部の初級者に使用してもらい学習者側からの評価を求め、システムの改良を行っていった。具体的には、次の研究課題を行った。 1.中学校の剣道部の初級者を対象に剣道学習プログラムの実施と評価を実施し、剣道学習プログラムおよび映像提示による学習効果の評価を行った。授業における実技において、剣道の専門家による模擬授業と剣道初学者による電子指導書を使った模擬授業との比較の結果、学習者の理解度や興味関心度において、両者にほとんど差はなかった。また、映像提示の中で特に比較映像は自己の客観化に効果が高く、課題発見能力を高めることが分かった。 2.評価を受けての剣道学習プログラム及びシステムの改良を、シナリオの構成から、内容について、データベースに登録されている学習項目の素材、及び、レキシコン・データベースのシステムに渡って行った。これに伴い、電子指導書として1学年から3学年までの単元計画案と指導案の構築を行った。 3.電子指導書の評価を複数の県内中学校における指導者(教員)に対して行うことを計画し、武道(剣道)の必修化に伴った中学校の保健体育の授業や課外活動としての剣道部の活動において初心者を指導する顧問教員を対象に実施した。その結果、剣道形の練習には競技性がないため、『指導要領』における勝敗を競い合う楽しみや喜びを味わう点においてその意図を十分に満たせない可能性を示唆されたが、『指導書』における正確な所作・動作の確認ができることや、共通した学習用の(動)画像情報を生徒間で共有することができる点、また更に精神面の教育--所作・動作の背後に潜む心理的な意味情報の提示--の充実が高く評価された。
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Research Products
(1 results)