2014 Fiscal Year Annual Research Report
ゲームの発展過程に対応したゴール型ゲーム教材の開発及び有効性の検討
Project/Area Number |
24500701
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
米村 耕平 香川大学, 教育学部, 准教授 (20403769)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 教材開発 / ゴール型ゲーム教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、25年度に行った同一のクラス(4・6学年及び中学2年)を対象にした継続調査を行った。本研究で用いたゴール型教材の系統的発展性について対象学習者のGPAIスコアから分析し、ゲーム様相の発展過程を元にした系統的なゴール型ゲームの指導について検討した。その結果、当該年度の対象者も高いGPAIのスコアを示し、本教材の有効性が認められた。また、教材で用いたゲームの発展については、小学校4年、6年のクラスは昨年度とほぼ同様のゲームレベルの教材の適用となり、ゲーム様相は大きく発展しなかったが、中学校2年生の授業では、昨年度の復習から始まり、本教材で設定した最高ゲームレベル(両サイドにゴールを設置した攻守切り替え性のゲーム)まで展開することができ、中学校段階における本教材の系統的発展性が認められた。 本研究では、学習者のゲーム様相の発展過程との関係から、ボール運びを課題とした速攻を中心としたゴール型ゲーム教材及び組織的なゲーム展開が課題となる遅攻を中心としたゲーム教材を開発し、その有効性について学習者のゲームパフォーマンスを示すデータから実証的に検証する目的で行われた。その結果、戦術的・技術的に未熟な学習者を対象とした速攻を中心としたゲーム教材から組織的ゲーム展開が課題となる遅攻が中心のゲーム教材まで系統的段階的に学ぶことが可能なゲーム教材を作成し、その有効性についてGPAIのスコアを用いて実証的に明らかにできた。くわえて、小学校中学年段階から中学校2年生段階まで継続的に適用を試みた場合、中学校段階においてゲーム教材の発展が認められた。 以上から、小学校および中学校の体育授業においてゲーム様相の発展過程を元にした系統的なゴール型ゲームの指導が可能となり、この点においてゴール型ゲームの指導法研究に重要な知見をもたらしたといえる。
|
Research Products
(2 results)