2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24500721
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
三浦 裕 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50142774)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オリンピック教育 / スポーツの環境 / スポーツの文化的な意義 / 教育的・倫理的・社会的価値 / 体育理論 |
Research Abstract |
平成24年度は研究初年度として,交付申請書の研究実施計画に示したように2012インスブルックユースオリンピックについての資料収集を行った。環境に関するCulture and Environment Programmeとしては,Sustainability Projectがあり,Mountain Awarenessが実施された。また,札幌オリンピック時の競技施設についても調査し,評価を行った。各施設は40年を経た現在,改修などにより利用可能となっているが,スポーツ文化としてのオリンピック大会のレガシーは次第に薄らいできている。 18th European Fair Play Congressおよび15th International Conferece in Sport Historyに参加し,資料収集を行った。前者では,スロバキアのK. Razcova氏が小学校におけるオリンピック教育の実践について発表を行うなど,オリンピック精神(憲章)に基づいた教育が重要であることが提言された。後者では,J.R.Gold & M.M.Gold氏による講演が本研究と密接に関連していた。「各大会ごとにレガシーがあること,よく検討されたレガシーが大会前に周知されていること,そして大会が始まると同時にレガシーが作られること」などが大いに参考となった。 「文化としてのスポーツの意義」についての発表およびこの授業構想に基づく具体的な学習指導計画の作成・実践について発表を行った。 以上のことから,教育や環境を重視するオリンピックレガシーの確立のためには,中・高校の体育理論においてオリンピック大会などを取り上げるとともに,その授業内容の充実が必要不可欠であることが示唆された。今後は明確かつ一貫性をもったオリンピックレガシーの確立が図られることが必須であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書の研究実施計画に示したように,資料収集および調査・検討を行い,当初の年次計画ごとに順調に進んできている。また,その研究成果について,国内の関係学会や雑誌論文などにおいて報告してきている。
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Strategy for Future Research Activity |
○(ユース)オリンピック大会に関する資料収集・調査および分析など:前年度に引き続き資料収集・調査などを行うとともに,収集した資料について順次分析を開始する。特に,大会(運営)のポリシーやスローガン・キャッチフレーズなどに注目し,分析・検討を行う。 ○国内・国際学会などへの参加・発表および資料収集・調査など:国内では日本体育学会・日本スポーツ教育学会・日本体育スポーツ哲学会・日本体育科教育学会などの各種関連学会への参加・発表および資料収集・情報交換を行う予定である。国外ではEFPCやWCSE・AIESEP(後援)学会,オリンピック大会や環境・教育関連の国際学会などへの参加・発表および資料収集・調査などを行う予定である。ソチ大会やYOGも視野に入れている。 ○必要物品の購入など(随時):本研究の遂行に必要とされるオリンピックや環境・教育分野に関する書籍や資料作成・分析機器,データ保存用機器,外国語翻訳料,学会誌投稿のための英文校正費,謝金,消耗品などについては,必要に応じて随時予算執行する予定である。 しかし,実際の補助金分担金配分が申請時金額よりも減額されているため,当初年度計画で想定していたロンドン・ソチ大会に関する資料・情報収集および学会参加・発表・調査などが難しくなる可能性がある。この件については,今後所属先の個人研究費からの補填についても検討したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし。
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Research Products
(3 results)