2014 Fiscal Year Research-status Report
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24500721
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
三浦 裕 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50142774)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オリンピック教育 / 体育理論 / オリンピック冬季大会 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は研究3年目として,まず国内関係では札幌・長野大会の資料収集を行ったが,2007年までに申請者が収集した以外の新規の関係資料は皆無であった。したがって,これらの大会の環境問題とは,自然環境と施設・交通環境などがそのポイントとなることが分かった。 国外については,トリノ・バンクーバー大会について資料収集を行ったが,これらの大会のインターネット上のホームページやリンクなどが消滅しており,大会実行委員会の事後報告を直接入手することができなかったため,IOCのFACTSHEETで検索を行い,整理された情報を得ることができた。これらの大会では自然環境はもとより,施設・交通環境や電力環境にまで力を入れていることが分かった。このことは札幌大会以降,夏季大会にも通じる様々な環境問題に対処せざるを得なくなっている結果ともいえる。 同様に,環境にかかわる住民運動の結果,大会開催を返上したチューリッヒやベルン・デンバーについても資料収集を行ったが,新たな資料はなかった。また,2014年のソチ大会については,”Imolementation of GREEN building standards”の第1号を除く第2~6号を入手したが,実際の大会前の発行であることから,計画しか記述されていない。このため,大会実行委員会の事後報告を照合中である。 以上の内容を踏まえ,今後は研究計画調書に記したように,倫理的・教育的価値を内包するオリンピック冬季大会のレガシーについて検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請時の研究計画調書に記したように,本年度についても資料収集と検討を行うなど,年次計画に沿って順調に進んできている。また,その研究成果について国内および国外の関連学会などにおいて報告してきていることなどを合わせて,本研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の本研究の推進については,以下のように計画している。 ○前述のように,研究が順調に進展してきていることから,研究期間後半となる今後については,引き続きオリンピックに関連する資料収集を行うとともに,オリンピック教育および体育理論に関連する各種資料やアイディアなどを入手をする。 ○国内および国外の学会に参加し資料収集や発表などを行うとともに,可能であれば各種オリンピック大会(会議)などを視察し,その実態の把握に努める。 ○これまでに収集された資料や学会において発表した成果などをもとに,倫理的・教育的な観点から分析・検討を行う。 ○本研究の遂行に必要とされる書籍や外国語翻訳料・校正費,謝金・消耗品などについては,必要に応じて随時予算執行する。
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Research Products
(3 results)