2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24500726
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小池 関也 筑波大学, 体育系, 准教授 (50272670)
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Keywords | 筋張力 / 筋収縮様式 / 動力学的貢献 / 走動作 / スウィング動作 / テニスサーブ |
Research Abstract |
今年度は,まず,初年度からの対象である走動作支持期における下肢筋張力の動作への貢献について,シューズのソール条件が与える影響について検討した.すなわち,ソール厚の前後差が,走動作における支持脚筋群の動力学的な機能に及ぼす影響について明らかにするために,ソール厚の前後差が異なるシューズ着用時における走動作を対象として,筋骨格モデルを用いて推定した各筋群の筋張力を推定し,初年度に考案した筋張力の動作変換率および張力発揮負担度を指標として,各筋群の収縮様式別の値を算出することにより,各シューズの走動作支持期における支持脚各筋の役割の違いについて検討を行った.その結果,ソール厚の前後差が異なると,広筋群,腓腹筋,ヒラメ筋,および背屈筋群において,身体重心の速度変化に対する筋張力の貢献に差異がみられることが明らかとなった. つぎに,筋の収縮様式別の機能を定量化する手法を,スウィング動作の分析への拡張を試みた.具体的には,テニスサーブのスウィング動作における対象部位のスピード獲得の要因となる関節トルクを,その関節軸を跨ぐ筋の張力による筋トルクへと分配し,さらに各筋の筋腱複合体の長さ変化から筋の収縮様式を判別することによって,筋の収縮様式を考慮した筋トルクについての動力学的貢献式の定式化を行い,その定量化を試みた.その結果,三角筋鎖骨部と上腕三頭筋長頭について,収縮様式別にラケットスピードへの貢献を推定できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
テニスサーブのスウィング動作における肩まわりおよび上肢の各筋張力の推定に手間取っている.
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Strategy for Future Research Activity |
肩まわりおよび上肢における関節トルクの筋への分配を安定に推定できるようにして,スウィング動作の分析を進めて行く.
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Research Products
(8 results)