2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24500726
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小池 関也 筑波大学, 体育系, 准教授 (50272670)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 筋張力 / 筋収縮様式 / 動力学的貢献 / テニスサーブ / スウィング動作 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず,高速スウィング動作であるテニスサーブのフォワードスウィングにおける上肢関節トルクの役割を明らかにするために,昨年度に引き続き,上半身を10セグメントに分割し,ラケットを加えた計11セグメントの多セグメント系に対する運動依存項の生成要因までも考慮した動力学的分析により,ラケットヘッドのスピード獲得に大きく貢献する伸張性の肩内旋トルクの生成要因の定量化を行った.具体的には,伸張性のトルク発揮時には,その軸において負のトルクパワーとなっていることから,肩関節の外旋角速度に対する上半身各関節トルクの貢献を,ラケット-上半身系の運動方程式を利用して導出した動力学的貢献式によって定量化した.この分析結果により,インパクト時におけるラケットスピードの生成に大きく貢献する,肩関節最大外旋位時点までの肩関節内旋トルクの伸張性成分は,主に肩関節水平内転トルクの短縮性成分によって引き起こされていることを明らかにした.
つぎに,筋骨格モデリングソフトウェアSIMMを用いて,ラケットスピードの獲得に大きく貢献する肩関節内外旋トルクの生成に寄与する筋張力の発揮様式を考慮した動力学的分析を行った.その際,SIMM内において逆動力学計算を行って算出した各関節トルクを用いて,肩関節内旋トルクの生成に関与する筋張力の役割について定量化した結果,三角筋や大胸筋のようなアウターマッスルと同様に,肩甲下筋や棘下筋のようなインナーマッスルもラケットスピード獲得に寄与していることがわかった.
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Research Products
(4 results)