2014 Fiscal Year Annual Research Report
高強度領域における主観的努力度の変化が平泳ぎパフォーマンスに及ぼす影響
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24500733
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
大庭 昌昭 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40303094)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 水泳 / コーディネーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、平泳ぎの高強度領域におけるグレーディングに関与するパラメータを明らかにすることを目的として、主にキック動作とコーディネーションに焦点をあて進めるものであった。平成24年度はキック動作(キックのみでの検討)、平成25年度はコーディネーション(流水泳)、平成26年度はコーディネーション(自由泳)を中心に検討を進めた。 主な研究成果は、以下の通りである。 1、キック動作の違いが泳速度調節にどのような影響を与えているのか、バタ足動作との比較を通して明らかにすることが出来た。平泳ぎのキック動作(かえる足)は、バタ足動作とは違い推進局面の動き方を細かく変化させることが難しい動作であり、このことが速度調節に影響していることが示唆された。 2、客観的な流速の違いがストロークパラメータの変化にどのような影響を与えているのか、回流水槽を用いた基礎実験(最大流速を100%とし、その流速90%、80%、70%に相当する流速で約10秒間泳いでもらう)により、クロールと比較検討し、平泳ぎの特徴(100%強度に近づくと泳速度が上昇しにくい)を明らかにした。 3、高強度領域において、主観的努力度が平泳ぎ泳動作にどのような影響を与えるかについて、同一被験者による複数回(時期を変えて)の自由泳による実験を実施した。泳速度調節による実験結果を分析することが、泳技術の評価に繋がることが示唆された(平成26年8月の日本体育学会にて発表)。さらにコーディネーションの変化についての検討を進め、泳速度調節との関連を検討した。この結果については、平成27年8月開催の日本体育学会にて発表の予定である。
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