2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Transformation of the body concept by the land ownership law in Mongolia
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24500742
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
井上 邦子 (松田邦子) 奈良教育大学, 保健体育講座, 准教授 (40278239)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ナーダム法 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は9月24日から30日にかけてウランバートル市において、インタビュー調査および関連文献の調査を行った。インタビュー調査をさせていただいたのはまず、A氏(国防軍スポーツコミッティー指導者、相撲研究者)に氏の研究室においてナーダム法成立の背景と現在の問題点について専門的知識を得た。またB氏・C氏(国立体育大学学長および副学長)と大学内学長室で面談し、モンゴル国内のスポーツ体育に関する情報交換を行った。D氏(国立師範大学体育学科長)に大学内学科長室において現在大学で取り組んでいる研究内容と成果について情報交換した。またE氏(モンゴル弓協会メンバー、氷上弓射協会会長、警察学校勤務)とウランバートル市警察内でナーダム法改訂の背景について専門的知識を得た。F氏(ウリャンハイ弓協会前会長、協会創設者)とモンゴル国国防学校内にて弓射に関するルールの変遷について専門知識を得た。また、G氏(競馬調教師、国会議事堂勤務リーガルクラーク)よりナーダム法に関する専門知識の提供を受けた。 関連文献に関しては、ウランバートル市の国立図書館において、2003年に施行されたナーダム法の書面、および2014年改訂版、および2017年改訂版を入手し、これに関する文献調査を行った。また、同図書館において伝統競技に関する論文検索を行い、関連文献を入手することができた。 これらの調査においてナーダム法(モンゴル国伝統スポーツの祭典に関する法律)がどのように成立し、また改訂されていったのかを具体的に把握することができた。また、その法律制定と改訂の背景について各専門家にインタビュー調査することによってモンゴルの伝統競技の近代化と国家の介入課程が明らかになった。
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