2014 Fiscal Year Research-status Report
前回り受身習得用柔道衣・「初転君」の科学的エビデンスに関する研究
Project/Area Number |
24500745
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
濱田 初幸 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 准教授 (50347118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 明 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (40264543)
小山田 和行 鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 助教 (10573818)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 柔道 / 安全指導のための教材 / 受傷事故防止 / 武道必修化 |
Outline of Annual Research Achievements |
インフォームドコンセントが得られた、柔道授業未受講者で、柔道経験が全く無く、前回り受身を行ったことがない中学1年生14名で,新体力テストの総得点平均が36点、全員が野球部かサッカー部に所属し、日常的に運動を継続している中学生を被験者として実験を行った。前回り受身の説明を行った後、片膝をついた状態からの前回り受身の回転方法を説明した。プレ測定において行った前回り受身のパフォーマンスに差が出ないよう配慮して初転君群とコントロール群とに二等分した。 圧力分布パターンは福祉の分野で用いられていた圧力センサをこの研究に応用したものであり、シートの各部位で計測される圧力を時系列に表すことで、圧力分布のパターンを把握することができるように改善したシートを用いた。結果、コントロール群の圧力分布パターンは熟練者型のパターンを示した例と比較して、プレとポストで変化がみられなかったのに対し、初転君群の圧力分布パターンは熟練型パターンに近づいた被験者が多くなったことが明らかになった。内省報告の結果からも、初転君群の方が、前回り受身が容易にできるように感じる傾向が認められた。以上の結果から、前回り受身の際の圧力分布パターンが、熟練型パターンに近づき、内省報告による理解のしやすさからも難解な前回り受身の指導に有効であるとことが明らかになった。 日本武道学会において上記の調査結果を口頭発表した。また、その結果に基づいた論文を鹿屋体育大学スポーツパフォーマンス研究に投稿した。 これまでに目標値の8割程度の進捗状況にあると考える。今後は、中学生女子を対象に研究を奨めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中学1年生柔道未経験者を対象に実験を行い、日本武道学会にてその成果を発表した。また、鹿屋体育大学スポーツパフォーマンス研究に論文投稿を行っていて、おおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで、今だ着手していない高校生および女子中学生柔道未経験者を対象に実験を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
保護者の承諾に時間が予想以上にかかったため、被験者数の確保が困難となり、その分の予算が繰り越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
継続的に承諾を得るように交渉しており、被験者数を十分確保することが可能であることから実験を実施することとしている。
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Research Products
(2 results)