2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24500746
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Research Institution | Aichi University of the Arts |
Principal Investigator |
中島 聡 愛知県立芸術大学, 美術学部, 教授 (40281258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石垣 享 愛知県立芸術大学, 美術学部, 教授 (60347391)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 車椅子 / カーリング / ユニバーサルデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本試みは、これまで独自に試作・改良を進めて来た車椅子カーリング用デリバリースティック(以下キュー)のビギナー用とエキスパート用について、将来の製品化を視野に入れた使用性・信頼性・耐久性の向上を目的としている。 平成25年度までに得られたビギナー用、及びエキスパート用デリバリーキューの基本構造をもとに、それぞれの最終機能試作を行った。その後ビギナー用キューについては、開発品が前腕筋群の負担を低減しているかを定量的に把握するために、動作学的評価実験(現行品と開発品それぞれ課題遂行時の上肢の表面筋電図測定と3次元動作解析)を行った。開発品は、肩から前腕の筋群の負担を有意に増加させる傾向にあった。しかし、指屈筋に関しては有意な負担減(約23%)を認めた。開発品で認められた筋負担の増大には、開発品(機能試作)が現行品より重くて長い事が影響している可能性がある。本開発品は、現行品と比べ体幹部の筋負担は増えるものの末梢部ではこれを低減させ、スムーズな押し出しを可能とするものであった。 エキスパート用キューについては、最終機能試作を車椅子カーリング競技者が一ヶ月程度実際に使用した評価を得るために、その物理的強度を高めた。しかしながらキュー前端部の問題により最終試作の完成が遅れ、競技者の感性評価を受けることができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ビギナー用キューについては動作学的評価実験(現行品と開発品それぞれ課題遂行時の上肢の表面筋電図測定と3次元動作解析)を行い、試作品の重量というマイナス面を考慮し、基本的な目標は達成された。その後スタイリングデザインを行い、その内容を日本デザイン学会で口頭発表(発表者は研究協力者の中島啓之)、及び論文投稿を行った。 エキスパート用キューについては、最終試作強度が目標に達せず、年度末に計画していた競技者の感性評価を受けることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点でエキスパート用キューの改良案が準備できたので、日本車椅子協会より競技者の紹介を受け、エキスパート用キューの感性評価を受ける。その後改良を行い、スタイリングデザインを行う計画である。
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Causes of Carryover |
車椅子カーリング競技者に、エキスパート用キューの最終機能試作を一ヶ月程度実際に使用した感性評価を受ける計画であったが、キュー前端部の問題により最終試作が遅れ、計画していた評価を受けることができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
改良したエキスパート用キューの制作を既に終えているので、競技者の感性評価を受けるための試作品の輸送費、旅費、及び日本デザイン学会論文掲載料などの予算執行を計画している。
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Research Products
(2 results)