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2012 Fiscal Year Research-status Report

1950~1970年代の高知県における市町村民運動会の社会的機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24500749
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of Kochi

Principal Investigator

清原 泰治  高知県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00225096)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords市町村民運動会 / スポーツ史 / 社会的機能
Research Abstract

高知県で実施されてきた市町村民運動会の萌芽期となる1950年代の運動会について、各市町村でいつ頃からどのようにして始まり、どのような発展を遂げたかを明らかにすることを目的に研究を進めた。平成24年度は高知新聞から市町村民運動会に関する記事を収集するとともに、高知市の広報を資料に、高知市主催の運動会について調査を行った。
1950年代の高知県における市町村民運動会の実施状況については、高知市の他、現在の室戸市、南国市、安芸市、佐川町、東洋町、香南市、仁淀川町、四万十町で開催されていたことが確認できた。
高知市主催の運動会は、1950年11月23日の「市民体育祭」の中で初めて開催されている。「戦災に次ぐ震災の悪条件を克服して立ちあがりつつある現在の市民が和気あいあいのうちに高知市を再建し明朗な市民生活を樹立するため、その気力と体力を振起し、教養と品位を高めようとするものでありまして、全市民の老も若きもこの一日を楽しもう」というのが市民体育祭の趣旨で、「市民大運動会」もこの趣旨に沿っている。
「市民大運動会」は小学校区対抗で、「対抗競技」と「余暇競技」に分かれている。「対抗競技」では、リレーの他、綱引きや玉入れ、マスト登り、「鯛釣競争」「箸けん競争」「スプーン競争」が行われ、競技ごとに1位7点、2位以下5点、4点、3点と得点が与えられた。一方、「余暇競技」では、「パン食い競争」「紙風船送り」「親子孫リレー」「煙草火つけ競争」といった種目が並んでいるが、得点は与えられない。
当日は早朝から大勢の市民が集まり、市設陸上競技場のスタンドは選手や応援団、観客で埋まり、たいへんな盛り上がりだった。この運動会は恒例化し、「市民のよきリクリエーション」「市民待望の市民運動会」として定着し継続されていった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度は、高知新聞や市町村が発行した広報から、運動会の記事を収集することを主な目的とした。資料は順調に収集できている。ただ、高知県東部地域を主たる調査地域と想定していたが、東部地域全域を網羅的に調査することはできなかった。
しかし、高知市については、1950年からの広報をデータで入手でき、詳細に調べることができた。また、1960年代の運動会についての貴重な証言も得ることができており、おおむね順調に進展していると評価している。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度に引き続いて、同様の資料調査を実施し、資料収集に努める。
高知新聞記事については、1960年代から1970年代を調査対象期間とし、できれば収集を終えたい。市町村広報については、東部地域の残りの市町村の他、西部地域を対象に調査を進める。できれば、高知県中部地域についても資料収集を行いたい。
仁淀川町池川地区の運動会のプログラムが残っていることが判明したので、年代ごとの種目の分析も進めたいと考えている。
さらに、国立国会図書館の他、首都圏の図書館において文献調査を行い、市町村民運動会に関する全国的な動向についても把握に努める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

URL: 

Published: 2014-07-24  

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