2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24500750
|
Research Institution | Hokusho University |
Principal Investigator |
山本 敬三 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (00405698)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松澤 衛 北翔大学, 教育文化学部, 准教授 (20433469)
坪倉 誠 神戸大学大学院, システム情報工学研究科, 教授 (40313366)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | スキージャンプ / テイクオフ / 数値流体解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度には、数値流体解析(CFD)によるテイクオフ動作中の気流解析を行い、最適動作の考察を行った。流体解析に先立ち、2名の女子選手(世界トップクラスの選手Jumper Aとその同年齢の選手Jumper B)の協力を得て、実際のテイクオフ動作中のビデオ分析を行って計算対象の動作を得た。対象動作を基に、平成24年度に作成した形状データからCGのアニメーションを制作し、CFD解析を行った。結果、両モデルが受ける空気力には大きな違いが観察され、jumper Bの抗力は最大でjumper Aの2.2倍に達していた。一方でjumper Bの揚力は、動作後半で減少に転じるなど空力的に不利であることが示された。一方で、jumper Aの揚力値は動作後半に急激に増加した。また、後流の渦流れにも両者の違いが観察され、jumper Bでは、腕と下肢で生成された渦が合成され、渦流れが拡大する様子が観察された。身体各部分の空力への影響度を検討した結果、jumper Aに比べて、jumper Bの上肢の影響は相対的に大きいことが分かった。テイクオフ動作中の上肢の動作も空力的に無視できないことが示唆された。 本研究で得られた成果の研究報告については、European College of Sport Science(2015年6月24-27日、スウェーデン)にて研究発表を行う。また、現場フィードバックについては、平成27年4月25日に開催された全日本スキー連盟のコーチ会議にて、研究代表者からスキージャンプ指導者に概要説明を行った。詳細な内容については、研究代表者が所属する競技別拠点化事業ナショナルトレーニングセンター(スキージャンプ大倉山・宮の森)にて、医科学セミナーを開催し、選手・指導者にフィードバックする計画である。また、日本機械学会の主催で開催される市民フォーラム(平成27年9月13日、札幌)においても報告する予定である。
|
Research Products
(4 results)